整形形成外傷センター

整形形成外傷センター医療関係者の方へ

整形形成外傷センター

播磨地域の特徴

播磨地域は沿岸部分の大きな工場とそれを支える中小の町工場が多い地域です。大きな工場では、爆発事故や高所からの墜落など重症外傷が発生することがあります。中小の工場では、機械の誤った操作などで手足を巻き込まれる怪我が発生することがあります。

また播磨灘を走行する船舶の上での労働災害事故も発生することがあります。市街地での交通事故だけではなく、山陽道、中国道の高速道路の交通事故では重症外傷が発生します。市街地を離れると山林が広がっているため、林業や農業の作業中の事故も発生することがあります。

姫路市をふくむ中播磨地域と岡山までの西播磨地域を含めると約80万人の人口がありますが、特に西播磨地域は人口1万人あたりの医師の数は全国平均に比べて30%程度という超医療過疎地域です。製鉄記念広畑病院では、播磨地域で発生したこのような事故において、救急車だけでなく、ドクターヘリも活用して傷病者を受け入れてきました。

このような傷病者で問題となるのは、より複雑な骨折をきたすうえ、骨以外の皮下脂肪や筋肉や腱、神経や血管も損傷を受けるため、それらを修復するのに高い技術が必要となります。さらに怪我をしたところが、工場、田畑、山林、河川、海洋、道路など、もともと細菌が繁殖している場所であるため患部が感染しやすいことが問題となります。このため、骨や軟部に感染を引き起こさないように修復するには非常に高度な技術と経験が求められます。

整形・形成(オルソプラスティック)外傷センターの設立

当院では整形外科が複雑な骨折を元の形に戻して固定し、形成外科が神経や血管の損傷を修復し、組織が足りないときには別の場所から組織を移植する手技を用いて治療にあたってきました。このように当院の特色を活かせる患者さんを積極的に受け入れるために、整形の「オルソペディック」と形成の「プラステック」を合わせた、オルソ、プラステック-トラウマセンター(整形形成外傷センター)を2018年11月に開設し製鉄記念広畑病院で運用してきました。


2022年5月1日に製鉄記念広畑病院は「はり姫」に移転し、最先端の医療機器を導入して、これまで築いてきた態勢を更に発展させて引き継いでいきます。

医師紹介

圓尾 明弘

整形形成外傷センター長

役職 整形外科・外傷担当部長
整形形成外傷センター長(兼)
認定医・専門医等
資格名
医学博士
日本整形外科学会 専門医・指導医
神戸大学医学部臨床講師
災害派遣医療チーム研修受講済

小川 晴生

整形形成外傷副センター長

役職 形成外科部長
整形形成外傷副センター長(兼)
認定医・専門医等
資格名
日本形成外科学会専門医
日本創傷外科学会専門医
日本形成外科学会皮膚腫瘍外科指導専門医
VHJ機構臨床研修指導医養成講座終了
日本乳房オンコプラスティックサージャリー学会
乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師

外傷ほっとライン - Trauma Hot Line -

2015年より製鉄記念広畑病院では、当院の特性が活かせる患者様を積極的に受け入れるため直通のほっとラインを開設し、緊急に処置が必要な患者様の受け入れをはじめました。


さらに2017年10月からは、姫路市の救急隊にも活用を始め、事故の現場で当院の特性が活かせると判断された傷病者は、積極的にほっとラインを活用して受け入れてきました。


また、2018年10月から西播磨の救急隊(姫路から岡山まで)にも適応範囲を広めました。このように播磨地域の皆さまが「ほっと」できるように、外傷の最後の砦としての役割をはり姫でも引き継いでいきたいと思います。ほっとラインの電話番号や活動報告を、各施設に定期的に送付させていただきます。



感染制御部門 - Infection Control Unit -

整形外科領域では骨折を固定するインプラントや人工関節のインプラントに感染が起こると、重大な後遺障害をきたします。骨接合術後感染や人工関節置換術後感染がその対象です。われわれは、そのような患者さんに対して、患部にできるだけ高い濃度の抗菌薬を届けるように様々な工夫をこらして治療にあたっています。そのため、金属インプラントを温存しながら感染を駆逐するように努めることで、治療期間を短く、組織を温存することで機能温存を図ります。


また感染によってダメージを受けて、足りなくなった骨や軟部は形成外科との連携で再建を行います。皮膚が足りなければ「皮膚移植」ですみますが、骨や軟部が足りない場合は「局所皮弁」や「遊離皮弁」など高度な技術を伴う手術が必要となります。感染の急性期は病状が急速に悪くなるため、整形外傷ほっとラインではそのような感染症患者さんも受け入れています。近くの医療機関だけではなく、県外などの遠方の患者さんも受け入れています。

CLAP研究会

このような治療をCLAP(continuous local antibiotics perfusion)と呼んでおり、その研究会が製鉄記念広畑病院で設立されて事務局はこちらに引き継がれました。



整形-形成ミーテイング - Ortho-plastic meeting -

製鉄記念広畑病院では整形外科と形成外科で合同の症例検討会を定期的に行ってきました。治療の経過を知り、行った治療を検証して改善点があれば、次の患者さんに活かすように努めます。それをチームとして意思統一を図ることで、チーム力を向上させてきました。またコロナになってからは、オンラインで近隣の施設にも参加してもらい、症例検討会を行っています。研究会の開催は偶数月の第3月曜日としています。



病院見学

製鉄記念広畑病院では、北は北海道、南は九州まで全国から施設見学を希望する先生を受け入れてきました。当院で受け入れた重症外傷やまれな外傷に対して、当院で行っている工夫を凝らして治療の、手術の計画の立て方、実際の手術手技、術後の管理の方法を見ていただくことで、明日からの治療に生かしていただきたいと思っています。百聞は一見に如かずとは言いますが、多くの見学の先生は施設見学がとても役に立ったと感謝されました。はり姫でもそのような患者様の治療を早速始めており、コロナの状況も落ち着いているので受け入れを始めたいと思います。下記にご連絡いただいたうえで日程の調整を行いたいと思います。

お問い合わせ先

整形形成外傷センター長 圓尾 明弘

amaruo@hgmc.hyogo.jp

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