はり姫の看護ブログをご覧の皆さん こんにちは!
今回はリンパ浮腫外来について紹介します。
がんの手術や放射線治療によって手や足のリンパ液の流れが滞り浮腫が生じることがあります。これをリンパ浮腫といいます。私はリンパ浮腫療法士として、リンパ浮腫を予防するための生活指導やリンパ浮腫を発症された患者さんのケアに取り組んでいます。
患者さんは手術を乗り越え、数年後にリンパ浮腫という新たな壁に向き合うことになる方が多く見受けられます。誰しもリンパ浮腫にはなりたくない、リンパ浮腫を発症してしまったらもう終わりと思ってしまう患者さんもおられます。リンパ浮腫の完治は難しいですが、良い状態を保つことはできます。それがリンパ浮腫外来の役割です。
リンパ浮腫ケアの中心は「指導」です。患者さん一人ひとりの生活背景や価値観を大切にしながら、ケアの目標を“患者さんとともに”設定していきます。科学的なエビデンスを基に個々に応じた継続可能なケアを提供し、うまくリンパ浮腫とつきあい、少しでも快適に日常生活を送れるようにサポートします。
症状の改善とともに患者さんの笑顔が増え、前向きな変化を実感できたとき、看護師としてやりがいを強く感じます。また、医師の指示のもと行うケアなので、主治医や当該科の看護師など多職種と連携するチーム医療で成り立っています。
これまで自由診療だったリンパ浮腫ケアが、このたび保険適用されました。これにより、自己負担が軽減され、より継続的なケアが提供できるようになります。


リンパ浮腫外来は、患者さんとともに歩み、やりがいを強く感じることができます。この看護の魅力を、ぜひ多くの方に知っていただきたいです。