皆さん、「食べる」とはどういうことか考えたことはありますか?
・「食べる」ことは、“美味しい”や“楽しい”といった精神的充足感!
・「食べる」ことは、家族や社会とのつながり
・「食べる」ことは、生命を維持するためのエネルギー確保
など、「食べる」ことは人それぞれに様々な意味を持っています。
開院と同時に、結成された“摂食嚥下チーム”は患者さんの「食べる」をサポートするチームです。メンバーは、脳神経内科・耳鼻咽喉頭頸部外科・リハビリテーション科・歯科口腔外科の複数の領域の医師・嚥下障害看護認定看護師・言語聴覚士・管理栄養士という多職種で構成されています。患者さんの健康と生活の質を最大限に向上させることを目標に活動しています。
摂食嚥下障害は、食事がもたらす利点を損なうだけでなく、誤嚥性肺炎や窒息、低栄養、脱水などのリスクがあり、時に生命を脅かしかねないものです。こういったリスクを最小限にするために、毎週1回実施するカンファレンスでは、嚥下内視鏡や嚥下造影検査による嚥下評価、リハビリの進行状況、食事摂取の現状など情報共有を行い、異なる視点や専門的知識を出し合って、食事形態の選択・食事介助の方法・訓練内容等を検討しています。
「安全に食べる」ことは、身体的なメリットだけでなく、精神的な“幸福”にも繋がります。患者さんとご家族の「食べる」を支えるために、摂食嚥下支援チームは日々頑張っています!