高い看護実践能力と看護の倫理観を持ち、自ら学び続ける看護職を育成します
新人看護師の成長を病院スタッフみんなが見守り、サポートする体制が整っています。
年間を通して、院内集合研修が計画されています。
さらに兵庫県立病院で勤務している新人看護職員が集合して行なう研修もあります。
パートナーシップ・ナーシング・システムは、看護師2人1組で患者の看護を行う看護提供方式で、安心して業務に取り組めます。
新人以外にも看護師のキャリアに合わせて、様々な院内研修があります。
急性期医療を実践する看護師として看護実践能力を高める院内研修をラダー別に実施しています。実践に活かせる研修、個人のキャリアを伸ばす研修を心がけています。
・災害看護研修~災害モードに切り替えろ~
・フィジカルアセスメント達人コース~臨床推論~
・静脈注射B研修~CVポート管理~
その他、兵庫県立病院に勤務する看護師対象の集合研修もあり、誰でも研鑽の機会が得られるようになっています。
長期自主研修支援制度を利用し、公務員の身分を保持したまま大学院に進学することができます。
概ね3年以上の勤務者(ラダーⅢ以上で認定看護師課程の受験要件を満たしている者)を対象に、毎年15名程度、県立病院認定看護師養成派遣研修制度の研修生を募集しています。日本看護協会認定課程と日本精神科看護協会認定課程を受けることができます。
概ね6ヶ月程度(各課程によって異なる)、研修派遣に係る下記の経費は県が負担します。 ①入学検定料 ②入学金 ③授業料 ④認定資格審査料・認定資格登録料(初回のみ)
老人看護専門看護師
玉田 田夜子
入職して配属となった脳神経外科病棟で、脳卒中により突然、意識障害や麻痺、失語などの症状が出現し、不安や戸惑いをもつ患者さんやご家族と接する中で、看護師としてもっと何かできることはないのだろうかと思い、大学院に進学しました。
入院されている高齢患者さんの中には、疾患の影響や慣れない入院環境により、せん妄や認知症の症状が悪化するなど、つらい状況にある方もおられます。安心して少しでも穏やかに療養生活を送ることできるように、医師、看護師、セラピストなど多職種で支援をしています。老いや疾患により以前と違った状況になったとしても、その人であることに変わりはありません。その人を大切に、よりよい生活を送ることができることを目指して、大切に関わっていきたいと思っています。
脳卒中リハビリテーション
看護認定看護師
阪口 泰匡
私が入職した約20年前は、脳卒中で身体の麻痺や言語障害などがある患者に対し、看護師は療養上のお世話をすることが中心でしたが、看護師にも患者の回復や再発予防のためにできることを増やすために脳卒中リハビリテーション看護認定看護師になりました。
リハビリテーションとは「再び適した状態にすること」を意味しています。麻痺や言語障害などの後遺症を抱えながら再び適した生活を取り戻すためには、看護師として日々行うケアの一つ一つがリハビリテーションに繋がることをスタッフに伝え共に実践しています。
また、脳卒中により思うように動けない・話せない患者が多い中、私は患者の思いを“感じ取る看護”を大切にしています。私が認定看護師として学んだこと、実践していること、大切にしていることを皆さんと一緒に共有できたらいいなと思います。
がん放射線療法
看護認定看護師
小塩 千恵
患者さんやそのご家族が安心して放射線治療を受けることができるよう、個々の思いに寄り添った意思決定支援を心掛けています。また、治療に伴う有害事象への効果的な予防と症状緩和ができるよう、軽減に向けたセルフケア指導、身体的・精神的・社会的側面からの看護介入が行えるよう日々意識して関わっています。
私はその中で、患者さん自身が症状と折り合いをつけて生活をしていけるよう、それぞれに合った方法を一緒に考える時間を大切にしています。予定された放射線治療をやり遂げられ、その人らしく生活していけるようQOL向上のための支援を多職種と協働しながら、実践していきたいと思います。