骨盤骨折は交通事故や転落などの大きな力で起こり、ズレも大きくCTならよくわかります。
一方、高齢者で骨が弱いと、すこしの力で折れてしまい、骨脆弱(ぜいじゃく)性骨盤骨折と呼ばれます。この骨折の診断が遅れると、寝返りも難しく、寝たきりになって長生きできません。しかし、この骨折はズレが小さく、CTでも診断が難しいので厄介です。
最新のCTは1mmの輪切りで体を一瞬で撮影します。
骨盤だけでも数百枚の画像で、救急の現場では時間の余裕がありません。
そこで、CT画像から骨盤骨折を自動で見つけだす人工知能が欲しいのです。
コンピュータは人間と違い疲れやムラがありません。
でも、上手に教えて育ててあげなければ役に立たないのです。
そこで、兵庫県立大の人工知能のスペシャリストの小橋教授達と本共同研究が始まりました。