こんにちは。

卒後４年目　救急科後期研修医の陳美仁子です。

私は初期研修２年間、そして後期研修も当院で行っています。

もともと救急科志望ではなかったのですが、当院で初期研修を行って救急医を目指すようになりました。

そこで、初期研修の必須診療科にもなっている当院の救急科研修についてお話しようと思います。

当院は姫路救命救急センターを有し、多彩な症例が運ばれてきます。

その数、年間救急車は3000台、ウォークインも年間3000人程度。

姫路市内に留まらず、赤穂、宍粟、相生を始めとする西播磨地区からの搬送が連日あります。

特に外傷患者は他に搬送先がないので、四肢の切断や山間部での転落、交通外傷など、幅広く搬送されます。

また週２回ドクターヘリの基地病院として活動しているので、ヘリで遠くから搬送される事例もあります。

初期研修ではERを主に担当します。

ERは鑑別と初期対応の連続。

救急医が常に滞在し、1次2次3次を幅広く受け入れている病院は、あるようでなかなかありません。

鑑別診断のトレーニングにあたって、色んな主訴の症例が集まる環境や、

熟年した救急医と共に診療できる環境はとても恵まれていて、私も毎日患者様から学んでいます。

そして後期研修ではICUでの集中治療もERと並行して行います。

非常に大変ですが、患者様がひとつひとつ良くなってく様はやりがいが感じられます。

また、私が初期研修を行っていた頃から２年が経ち、診療科の数が大幅に増えました。

救急科は他診療科との協力が不可欠ですが、専門診療科の医師に意見が聞きやすくなったことは、勉強にもなりますし、働きやすくなりました。

来年から新病院になり、さらに診療科が拡充することで、充実した救急診療が行えることを期待しています。

※当院は、2022年5月に兵庫県立姫路循環器病センターと統合再編し、兵庫県立はりま姫路総合医療センター（仮称）となります。
※新病院移行後は、救命救急センターの詳細が変更になる可能性があります。