医師・専攻医・研修医ブログ

中心静脈カテーテル挿入のための講義と実技研修

製鉄記念広畑病院・指導医
日本医療事故安全調査機構からの医療事故の再発に向けた提言 第1号 中心静脈穿刺合併症に係る死亡の分析 -第1報― を受けて、当院では2019年度から中心静脈カテーテルを行う医師全員に対して、中心静脈カテーテル挿入のための講義の受講と人形を用いてのインストラクターによる超音波下ガイド下穿刺の実技シミュレーション研修を受けることを義務化しました。
製鉄記念広畑病院・指導医
※講義は6月に行いました。

※実践は10月に開催しました。PPEの着用など、なるべく実際の状況に近付けています。

 

 2020年度は、新型コロナ感染症の影響で、実技講習が開催できなかったために、講義のみとなってしまいました。
 2021年度は開催予定のインストラクターによる実技シミュレーション研修を開催することができ、研修医1・2年目全員だけでなく、医師免許を取って25年以上経つ上級医にも受講してもらいました。

1年目研修医へは物品説明からスタート。消毒やエコーの使い方から詳しくレクチャーします。



 特に1年目の研修医には、CVキットの実物をみながらひとつひとつ物品の内容の説明から聞いてもらい、一人当たり30分の目安で指導を受けてもらっています。
 2年目の研修医はひとり20分の目安で指導を受けてもらいました。初期研修医がおちいりやすい、極度の緊張下でのCV手技の合併症に特に注意して指導をうけてもらっています。

2年目研修医は、手技の確認を受けながら進めていきます。

 

 研修医に対してCV挿入レクチャーを行っている施設は多いですが、当院のように専攻医以上の上級医にまで、講義と人形を用いての研修を受けることを義務化している施設は多くありません。
実際に受講した上級医の感想は、「この年になって、また教えてもらえて新鮮でした。」「自分の手技の再確認になりました。」など、講義と実技の実践のよさを理解してもらえています。

※何度も繰り返し練習します。



 この講習会は新病院でも継続し、新しく当院へ赴任した専攻医以上の医師で中心静脈カテーテル挿入の手技を行う医師や初期臨床研修医1年目を対象に今後も続けていく予定です。



医療安全管理室長 金 秀植
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