医師・専攻医・研修医ブログ

金曜日朝の胸部レントゲン写真読影道場

製鉄記念広畑病院・指導医
呼吸器内科の吉村 将です。
今日は金曜日の朝に1時間ほど行っている胸部レントゲン写真の読影道場の紹介をさせていただきます。

神戸大学呼吸器内科の山本 正嗣先生が毎週金曜日に外来診療の手伝いにきてくださっていますが、外来を始める前に初期研修医をはじめ、胸部の画像読影に興味を持っている医師に向けてレクチャーをしてくださっています。
製鉄記念広畑病院・指導医
例年4月頃は基本的な胸部単純レントゲン写真読影のお作法から教わりますが、それが身についてくると徐々にステップアップ、誰でも見つけられそうな大きな腫瘤陰影の異常がわかるようになると次第に小さな異常陰影を見つけられるように研修が進んでいきます。

異常陰影を見つけることだけが目的でなく胸部画像陰影のなりたち、見え方など機序や基本的なところから教えていただけますし、レクチャーが進んでくると間質性肺炎や心不全、稀な症例の画像の説明などもしていただいています。

写真を撮影した日に提示してくださった症例は3例、それぞれ普通にレントゲンを見ているだけでは見つけにくい場所に径3cmほどの肺がんが隠れており、それを見つけるための手ほどきをしていただきました。

毎週新しい症例を持ってきていただけるので、いつでも新しい刺激を受けることができます。

もし自力で異常陰影を見つけることができれば非常に嬉しくなりますし自信にもつながります。

逆に分からなければ、どのような見方をすれば異常を見つけるチャンスを得られるかのヒントをもらうことができ、徐々に自分の中で画像の見方が変わっていくのが実感できます。

実際に初期研修医の先生方を見ているとレクチャーを受けることで1年ぐらいするとかなり難しい陰影でも普通に見つけることができるようになっていて成長しているのが傍からでもよくわかります。
胸部単純レントゲン写真は呼吸器内科だけでなく循環器内科や救急科、その他外科系の先生方は術前のスクリーニング検査などで目にする機会が多い検査の一つです。

各科の専門領域に研修が進んでしまうと、胸部画像検査の見方に対して時間をかけて学ぶ機会がなくなります。

是非当院に来ていただき、いま山本先生のレクチャーを受けておくことが、若い先生方にとっては今後の長い医者人生の中の一助になることは間違いありません。
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