当院はドクターヘリ準基地病院として、週2日、火曜日と水曜日に兵庫県ドクターヘリ事業を担当しています。
今回はその中のフライトナースの教育についてご紹介します。
フライトナースは、ドクターヘリに搭乗しフライトドクターと共に患者さんやその家族に対し医療・看護を提供します。ドクターヘリでの業務は普段と違う環境下で、限られた人・物・時間の中で状況を判断し、対応しなければなりません。その為フライトナースになるには、看護師経験5年以上、救急看護経験3年以上、リーダーシップ能力、コミュニケーション能力、幅広い知識、経験、技術、判断能力が求められます。その能力を認められ、救急看護に関してのテスト、技術チェック、症例レポートなどの基礎プログラムを終了した後、シミュレーションを経て、フライトナースとの実践訓練へと進んでいきます。フライト当日は、患者さんの救命処置を万全の状態で行うためにヘリ機内の準備や点検は欠かせない大切な業務の一つです。
<フライトナースと共にドクターヘリ機内の機械を点検している場面>
ドクターヘリで出動し帰院後には、業務内容をフライトナースやフライトドクターと共にデブリーフィングを行います。
<フライトナースと共にデブリーフィングしている場面>
このようにひとつひとつの経験を大切にし、フライトナースとして独り立ち出来るよう、フライトナース、フライトドクターはもちろん、救急で業務を行うスタッフ全員でサポートしています。
2022年新病院の開院に向けて、初療救急病棟では、ドクターヘリで看護実践が発揮できるナースを育成中です。