核医学検査とは、放射性同位元素(RI:Radio Isotope)を用いて行う検査です。体内にRIを含む薬剤を投与(主に静脈注射)する事で、血液の流れによって全身へと運ばれ、特定の臓器や組織に取り込まれて集積します。これを撮影装置(ガンマカメラ)を利用して、放出される放射線(主にガンマ線)を検出することで臓器や組織の形状・機能を調べます。
循環器病院ということもあり心筋血流、脳血流シンチグラフィが検査の大半を占めます。当院の心臓シンチグラフィで使用している撮影装置 心臓用半導体検出器型ガンマカメラD-SPECTは従来の撮影装置でかかっていた撮影時間を大幅に短縮することができます。
撮影時間短縮により患者さんの負担は減り、1日で行える検査数増加を可能にしました。
今年の3月には核医学検査と合わせてCT撮影が行えるSPECT-CT装置(NM/CT870DR)が導入されました。核医学検査の画像とCTの画像を重ね合わせる事で診断するのに有益な情報を得ることができます。
新病院では当院で使用している機器に加えて陽電子放出断層撮影装置とCT装置を合わせた(PET-CT)装置も導入予定で多様な検査に対応できるようになります。