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透析の水質管理

製鉄記念広畑病院・臨床工学科
こんにちは。広畑病院の透析室です!!
製鉄記念広畑病院・臨床工学科

透析で尿毒素を除去する為には「水と薬剤」を混ぜた「透析液」が必要です。

突然ですが、この透析液を作成するための水の量はどれくらい必要かご存知でしょうか?

 

平均的な透析時間4時間で計算すると、

なんと・・・1人あたり120Lもの水道水を使います!!!

これは、皆さんが飲んでいる500mlのペットボトルで換算すると240本に相当します。

 

広畑病院の透析室は、ベットが25床あるので、1回の透析で3000Lもの水道水を使用していることになります!!

 

 

水道水には塩素などの不純物が含まれているため、そのまま透析で使用することはできません。いくつものフィルターを通し、様々な工程を経て不純物を取り除いた透析用の水“RO水”を作る必要があります。

 

このRO水が汚染してしまうと、発熱したり感染症を引き起こす可能性があります。

 

当院では、清潔なRO水を供給するために、毎日の配管チェックや水質検査、定期的に細菌検査を行い、透析学会の定める「透析液水質基準」を常に維持しています。

細菌検査の様子↓
細菌検査の結果↓

私たち臨床工学技士は機器のメンテナンスに加え、水質管理にも力を入れており、より良い透析を患者さんに提供するべく業務に取り組んでいます。

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