内科専門研修プログラム

プログラム担当者からのメッセージ

プログラム統括責任者 大内 佐智子

兵庫県立はりま姫路総合医療センターは、内科の専門診療科が充実しており、十分な内科研修が可能な病院です。高度急性期の総合病院でありますが、連携施設での研修を組み合わせて、内科全般を広く経験できるようにプログラムを考えています。楽しく仕事ができるような環境づくりを心掛けていますので、ぜひ新病院での研修をご検討ください。

副プログラム統括責任者 八幡 晋輔

内科を志す先生方には、「どんなセッティングでも活躍できる内科医としての素養」と「卓越したスペシャルティ」を是非身に着けていただきたいと思います。内科医としてのキャリアは、総合医、専門医、教育者、研究者など、非常に多彩です。当院のプログラムの3年間では、内科医としての基礎力をしっかりと身につけていただき、どのようなキャリアを選択するとしても、スムーズに移行ができるよう支援していきます。「内科医として誰かの役に立つ」、その第一歩を私たちと一緒に踏み出してみませんか?

プログラム内容・連携施設

プログラムの特徴

基幹施設と連携施設それぞれの特色を活かし、高度急性期~慢性期、在宅医療までを含めた、包括的な内科の専門研修を行うプログラムです。内科医としての基礎力をしっかりと身につけていただきます。また、希望に応じて各サブスペシャルティ領域との連動研修を認め、早期のサブスペシャルティ専門医資格取得も可能としています。研修期間は3年間です。

プログラム例

横にスクロールしてご覧ください。

4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月 1月 2月 3月
1年目 基幹施設
総合内科 各科(選択)
2年目 連携施設A 連携施設B
内科 各科
3年目 基幹施設
各科(選択)

*1年目は、総合内科ローテート6か月必須。
**各科は、2-3か月毎のローテートを行うことも可能(選択可能科目は注1参照)。
*** 連携施設に関しては、施設機能により連携施設群Aと連携施設群Bに分けている(下注2参照)。連携施設群Aはローテート6か月必須。連携施設での研修は1施設あたり6か月または12か月から選択。

注1.選択可能科目
注2.連携施設群

連携施設群A

  • ・公立宍粟総合病院
  • ・市立西脇病院
  • ・赤穂市民病院
  • ・兵庫県立丹波医療センター
    ・たつの市民病院
  • ・市立加西病院
  • ・姫路中央病院
  • ・綱島会厚生病院
    ・井野病院
  • ・中谷病院

連携施設群B

  • ・姫路赤十字病院
  • ・国立病院機構姫路医療センター
  • ・姫路聖マリア病院
  • ・ツカザキ病院
    ・姫路中央病院
  • ・兵庫県立淡路医療センター
  • ・加古川中央市民病院
  • ・北播磨総合医療センター
    ・明石医療センター
  • ・甲南医療センター
  • ・神戸医療センター
  • ・西神戸医療センター
    ・兵庫県立加古川医療センター
  • ・公立豊岡病院
  • ・京都第一赤十字病院
  • ・神戸市立医療センター西市民病院
    ・千船病院
  • ・淀川キリスト教病院
  • ・兵庫中央病院
  • ・神鋼記念病院
    ・神戸大学医学部附属病院

募集定員

15名

プログラムの魅力

・高度急性期、急性期、回復期、慢性期、在宅医療といった様々なセッティングで、幅広い疾患を経験することができます。

・総合内科では、外来や救急で自分が担当した症例をそのまま主治医として受け持つため、領域横断的かつ縦断的に経験することができます。また、各科から教育的症例を紹介いただき、総合内科で入院診療を行います。これにより専攻医―総合内科指導医―各科指導医の2人指導医体制となり、手厚い研修を行うことができます。

・播磨姫路圏域の救命救急センターを有しており、豊富な救急症例を経験できます。

・豊富な専門診療科を有し、高度な医療を経験できます。様々な専門診療科医師の意見を聞くことができ、キャリアを選択する際に参考になります。

・専攻する診療科を悩んでいる方にとっては、各科ローテートをすることで、じっくりと自分のキャリアを検討することができます。専攻する診療科が決まっている方にとっては、しっかりと内科医としての基礎力を身につけながらも、専攻診療科のサブスペシャルティ連動研修を行うことが可能となっています。

当院は、多数の診療科で神戸大学医学部附属病院等が基幹となる専門研修プログラムに連携しており、様々な分野で専門研修が可能です。 病院見学も歓迎しておりますので、お気軽にお問い合わせください。

総合内科

当科の特徴

当院の内科専門医プログラムでは、一定期間総合内科での研修を必須としています。どの内科領域を専門とするにせよ、内科医としての基本的な能力や姿勢を修得する必要があります。総合内科では、救急症例を中心に入院診療を、未診断症例を中心に外来診療を行っています。このような診療を通して、急な状態変化に対応する力や考える力、情報検索や専門診療科との連携を駆使して問題を解決する力を身に着けることができます。

また、総合診療や家庭医療のノウハウを用いて、コミュニケーションやマネジメントなどのノンテクニカルスキルを身に着けることができます。総合内科での研修中は、総合内科というSpecialtyを深めてもらうことができるのはもちろん、他の専門診療科の先生方に指導していただく機会も多く、自身の専攻する診療科の研修(内視鏡やカテーテル、専門外来など)も並行して経験することが可能です。充実した楽しい研修期間となるよう、今後も工夫を重ねていきます。ぜひ当院で一緒に内科医としての第一歩を踏み出しませんか?

専攻医からのメッセージ

私は消化器内科希望で、当院で1年目の半年間総合内科での研修を行いました。半年と聞くと、他院と比べて専門科以外のローテ期間が長い印象がありますが、その間も週2のカメラや週1のエコー、消化器内科の救急当番が設けられており、また総合内科のdutyが済んでいれば、内視鏡室で過ごすこともでき、ほぼ毎日内視鏡に触れる機会がありました。

総合内科を回って良かったことは、他の診療科の目線を養えることです。様々な先生からフィードバックを頂くことができ、勉強になります。また総合内科はチーム制で診療しており、オンオフがはっきりしています。J-OSLERの症例も総合内科で十分補えます。是非、当院内科での研修をご検討ください。

▼総合内科カンファレンス▼

▼総合内科集合写真 ▼

診療科紹介/総合内科

循環器内科

認定施設

日本循環器学会認定研修施設、日本循環器学会循環器専門医研修施設、日本超音波医学 超音波専門医研修施設、日本心臓リハビリテーション認定研修施設、日本心血管インターベンション治療学会研修施設、ペースメーカ移植術認定施設、埋込型除細動器移植術認定施設、両心室ペースメーカ移植術認定施設、両心室ペーシング機能付き埋込型除細動器移植術認定施設、経静脈電極抜去術(レーザーシースを用いるもの)認定施設、経カテーテル的大動脈弁置換術実施施設、経カテーテル的大動脈弁置換術専門施設、MitraClip実施施設、WATCHMAN/左心耳閉鎖システム実施認定施設、PFO閉鎖術実施施設、IMPELLA補助循環用ポンプカテーテル実施施設、植込み型VAD管理施設

当科の特徴

当科は歴史的に若手医師の育成に力を注いでおり、質、量ともに豊富な症例の経験を通じて、希望に応じた分野での専門性を追求できる環境を作っています。各学会の研修施設で(別記)、新しい治療法に積極的に取り組み、常に複数の治験を担当しており、最先端の情報に触れる機会があります。専攻医の症例報告や臨床研究をサポートして、Case report作成(詳細は科のページで)や学会発表の機会を提供しています。

各手技は上級医の指導の下、専攻医に積極的に行っていただいており、緊急症例も多く、スキルアップには絶好の環境です。神戸大学の連携大学院として教員が在籍しており、専攻医を終えた医師の修練の場としての役割も果たしています。当科のページに過去に在籍されておられた先生方からの熱いメッセージを掲示していますので、一度ご確認ください。

(リンク)循環器内科 / 専攻医OBからのコメント

専攻医からのメッセージ

私は後期研修2年目から当院循環器内科でお世話になっています。当院の特徴は何よりも豊富な症例数です。地域の救急医療において中心的な役割を担っており、重症例を含め様々な疾患を経験することができ、緊急カテーテルも積極的に行っております。

また、当院は虚血性心疾患、心不全、不整脈、末梢血管疾患などそれぞれを専門としている循環器内科医がいますので、心臓移植以外のほとんどの循環器疾患の治療を当院で完結することができます。その上級医の指導の下、さまざまな疾患の経験を積むことができます。

日々忙しく、大変な経験をすることもありますが、先生方のサポートの元、非常に充実した研修を送ることができています。当院循環器内科での後期研修を選んで本当に良かったと感じています。

▼循環器内科集合写真▼

▼連日行っているモーニングカンファレンス▼

▼MitraClip▼

診療科紹介/循環器内科

脳神経内科

認定施設

日本神経学会教育施設、日本脳卒中学会認定研修教育施設

当科の特徴

脳神経内科は、近年診断・治療が劇的に進歩している大変魅力ある領域です。問診と理学所見が重要で,総合的な診察能力を必要とされ、また他領域の疾患合併も多いため、幅広く各内科領域の疾患を経験できます。

当院は三次救急病院であるため、入院の多くは脳血管障害、髄膜脳炎、ギランバレー症候群、けいれん発作などの緊急入院で、特に脳梗塞が約半数を占めますが、その他パーキンソン病ならびにその近縁疾患、運動ニューロン疾患、末梢性神経や筋疾患などを幅広く診断・治療しています。脳梗塞に関しては、脳外科とのチームワークが抜群で、脳神経外科で血管内治療を行っているため、血栓溶解療法と併せて急性期脳卒中診療を経験できます。

指導医5人が手厚く指導し、学会発表や論文作成も積極的に行います。当科に来ていただければ「とっつきにくい」脳神経内科が「とっつきやすい」脳神経内科に変わると思います。専門領域未定の方も大歓迎です。

専攻医からのメッセージ

当院は2022年5月に姫路循環器病センターと製鉄記念広畑病院が統合し、兵庫県内でもトップレベルの病床数を誇る総合病院となりました。新しく、若々しい研修医・専攻医も多い活気のある病院となっています。

私の所属する脳神経内科としては、救急外来での脳梗塞・けいれん・神経感染症等の急性期疾患はもちろんたくさん経験できますし、旧病院時代から入院患者の約半分は視神経脊髄炎・多発性硬化症等の脱髄性疾患、Guillain-Barre症候群や重症筋無力症等の自己免疫性疾患、筋萎縮性側索硬化症等の変性疾患となっており、貴重な症例が集まる西の大学病院とまで言えると自負しております。

脳神経内科以外でも内科・外科ともにほぼ全ての診療科で常勤医がおり、内科専攻医として必要な多種多様な症例を受け持てるほか、日常診療に加え日当直時間帯であろうと24時間365日困ったらすぐに専門診療科に相談できる体制が整っています。ぜひ当院で充実した、その後の医師生活の糧となる貴重な時間を過ごしましょう。

診療科紹介/脳神経内科

糖尿病・内分泌内科

認定施設

日本糖尿病学会認定教育施設Ⅰ、日本内分泌学会認定教育施設

当科の特徴

糖尿病(大切なCommon diseaseで、対象患者は多数)と、内分泌疾患(比較的Rareな領域で、知識経験は貴重)、両方の面白さを味わえる診療科です。

・糖尿病や内分泌の専門医・指導医が複数名常在し、丁寧な診療を心がけています。
・糖尿病と内分泌の専門医を目指せます!
・インスリンポンプや血糖モニターなど、最新デバイスを体験できます。
・手術症例、急性期における糖尿病管理症例もすぐ集まります。
・妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠など、周産期血糖管理もやっています。
・見過ごされがちな隠れた内分泌疾患を診断し、治療につなげる。内科領域の面白さが凝縮です!
・学会発表、論文作成も応援します。
・当院の目玉として、人工膵臓を用いた周術期血糖管理も行っています。

当院は、代謝緊急症から慢性期管理(糖尿病教室を含む)まで、幅広い診療を心がけています。様々な代謝内分泌疾患を経験できると思いますので、是非一緒に頑張っていきましょう。

専攻医からのメッセージ

~専攻医2年次~
当科では2型糖尿病をはじめ、1型糖尿病、周術期血糖管理、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠、人工膵臓など非常に多くの症例を経験することができます。また中播磨医療圏では唯一の日本内分泌学会認定教育施設であり、内分泌疾患を経験することのできる数少ない研修施設です。専門医・指導医の先生方が7名おられますので、困った症例に対していつでも親身に的確なご指導をいただくことができます。学会発表や抄読会なども積極的に行っており、診療のみならず学術的活動にも力を入れております。各科の先生方にも相談しやすく、自分の診療レベルを上げるには申し分のない環境であり、充実した研修生活を送れています。

▼糖尿病・内分泌内科集合写真▼

▼糖尿病センター集合写真▼

診療科紹介/糖尿病・内分泌内科

消化器内科

認定施設

日本消化器病学会認定施設、日本消化器内視鏡学会指導施設、日本肝臓学会認定施設

当科の特徴

はり姫は高度専門および救急病院ですので、多くの消化器疾患患者が紹介また救急搬送されてきます。1日の平均入院患者数は40-50人ですが、平均在院日数が短いため患者の入れ替わりが最も多い診療科の一つです。

消化器内科がとくに力を入れているのは、内視鏡や超音波を用いた高度な診断、治療手技です。消化管領域では高精細内視鏡を用いた診断に加えて、潰瘍出血、食道胃静脈瘤破裂や憩室出血に対する止血術、ESDやLECSなどの高度な治療手技を行っており、ESDは月平均で10-20件以上実施しています。膵胆道領域ではERCP関連手技、EUS、経皮ドレナージなどを相当数実施しています。肝臓領域では学会指導医が在籍しており、原因不明の肝障害の診断、RFAを含む治療手技を実施しています。

現在はスタッフ6名と専攻医7名で構成されています(2022年10月時点)。病棟主治医は専攻医とスタッフ医がミットで担当し、専攻医は診断、患者管理、内視鏡や超音波手技を習得していきます。夜間休日を含めて24時間体制で専攻医が1st. touchで救急患者対応し、スタッフ医がback upしており、安心して研修することが可能な体制です。学会発表や論文指導も行っています。やる気のある専攻医を募集しています!

専攻医からのメッセージ

~卒後医師6年目~
神戸大学の専攻医プログラムで内科専門医研修を開始し、大学病院で1年勤務した後、当院の前身である製鉄記念広畑病院へ赴任しました。統合再編後も当院で勤務を継続しています。当院は三次救急病院であり、消化器救急疾患の経験も多く積むことができました。消化管および肝胆膵の各領域にエキスパートの指導医が在籍しており、その御指導の元、病棟管理ならびに治療内視鏡もかなり自信を持って施行することができるようになりました。科内の雰囲気も常に笑いに富んでおり、上下問わず相談しやすい環境が整っています。当院での専門医研修に興味があれば、是非一度見学にいらしてください。歓迎します。

▼消化器内科集合写真▼

診療科紹介/消化器内科

腎臓内科

認定施設

日本腎臓学会教育施設

当科の特徴

腎炎・ネフローゼ症候群の紹介例が多く、腎生検は週に1-2例行っていますので、経験が積みやすいです。透析導入例も多く、内シャント造設術とPTAは各月に15例程度あり、指導医と一緒に経験できます。

腎生検や内シャント造設術が指導医の介助のもとでできること、透析用のブラッドアクセス留置と高カリウム血症時の緊急透析が単独でできることを専攻医1年目の目標にしています。症例数が多いので無理なく身につくと思います。

腎臓内科の専攻医の他、初期研修医や他院からの研修医がローテートされています。2チームに分けて、チームで入院患者を担当します。また、入院中の他科の透析患者の透析も担当します。

それぞれの科が難治性疾患に対応しているため、血漿交換、免疫・白血球吸着など透析以外も頻繁に行っています。ご興味のある方は見学にいらしてください。我々と一緒に播磨・姫路の医療を支えていきましょう。

専攻医からのメッセージ

今年から腎臓内科の専門的な研修を行っています。はりま姫路総合医療センターは播磨地域の中核病院であり、急性期を中心に幅広い腎疾患や透析管理を日々経験しています。診療内容で分からないことや悩むことも少なくないですが、上級医の先生方が熱心に指導してくださるため実践的な臨床能力を高めることができると実感しています。学会発表などの活動に参加する際も積極的にサポートしていただき大変感謝しております。

また他科研修も充実しており専門疾患にとらわれず幅広く疾患を経験することができます。腎臓内科を考えている方がいらっしゃいましたら是非当院を見学されてはいかがでしょうか。

▼手前:専攻医 奥:指導医(介助中)▼

▼血液浄化センター▼

診療科紹介/腎臓内科

呼吸器内科

認定施設

日本呼吸器学会特別連携施設
日本呼吸器内視鏡学会認定施設

当科の特徴

開院後の呼吸器内科の入院症例患者数を見てみると、肺がんなどの悪性腫瘍、肺炎や肺膿瘍などの感染性疾患、間質性肺炎などに対する診療が中心になっています。また、睡眠時無呼吸症候群の検査や胸水に対するドレナージ処置や胸腔鏡検査なども積極的に行っています。気管支鏡検査数は徐々に増えてきており、今は年間200~250例ペースとなっています。EBUS-GS、EBUS-TBNA、ナビゲーションシステムやクライオ生検などのデバイスもそろっていますので、若い先生方には数だけでなく、質の高い経験を積んでいただきたいと思っています。

その他、循環器内科、総合内科、リハビリテーション科の先生方と一緒に「息切れ外来」をはじめました。「息切れ」という自覚症状に対して、各科の専門家がディスカッションを行い患者さんの治療方針を決めていくという過程は非常に勉強になります。毎週カンファレンスをしていますので、是非参加してみてください。

▼呼吸器内科病棟(12階西)のディルームから姫路城を臨む▼

▼息切れ外来カンファレンスの様子▼

▼気管支鏡検査の様子▼

診療科紹介/呼吸器内科

腫瘍・血液内科

認定施設

日本臨床腫瘍学会認定研修施設(連携施設)
日本血液学会研修教育施設

当科の特徴

・腫瘍内科領域
現在、日本では約2人に1人ががんに罹患し、約3人に1人の患者さんが亡くなられています。一方、抗がん薬は、1990年代半ばまでは50種類しかありませんでしたが、その後の分子標的薬などの開発により急速に増加し、現在では300種を超えるまでになりました。特に、2018年に本庶 佑先生が“免疫チェックポイント阻害因子の発見とがん治療への応用”の業績でノーベル生理学・医学賞を受賞されたのを機に治療開発が急速に進み、現在では広範囲のがん種に免疫チェックポイント阻害薬の治療が組み込まれています。また、2015年1月にオバマ大統領が発表したPrecision Medicine Initiativeに端を発する個別化医療の導入も急速に進み、治療開始前にがん遺伝子変異の有無を調べ分子標的薬の適応の有無を確認することが日常診療の一部となっています。これからがん診療を志す皆さんは、高齢化社会によって増える一方のがん患者に対し、急速に多様化するがん薬物療法をもって対峙する極めて難しい時代を乗り越えなければなりません。難しい仕事ですが、だからこそ学ぶことが多く、皆さんの成長につながると思います。皆さんと一緒に仕事をすることを楽しみにしております。

・血液内科領域
血液内科では、院内・院外問わず様々な血液疾患疑いの患者さんが続々と紹介されてきます。血液内科の魅力は、そういった患者さんの診断から治療までのすべてが科内で完結することです。血液疾患の診断は複雑で難しいと思われている方が多いですが、実際には病歴聴取、身体診察、血液検査から鑑別疾患を絞り込み、骨髄検査やリンパ節生検などの検査を経て確定診断に至る、いわゆる内科的な思考を身に着けるには絶好の診療科です。また、治療に関しても同種移植とキメラ抗原受容体T細胞療法(CAR-T)を除いたすべての治療が実施可能であり、多くの診療科やコメディカルの方々と、それぞれの患者さんのライフプランに合った治療を考え、提供することが可能です。皆さんと多くの血液疾患患者さんの診断と治療を協力して行える日を楽しみにしています。

診療科紹介/腫瘍・血液内科

膠原病リウマチ内科

当科の特徴

2022年5月、当院開院と同時に膠原病リウマチ内科は本格稼働しました。

2022年10月時点では日本リウマチ学会 指導医2名(常勤)、専門医1名(非常勤)で診察しています。2023年4月からはさらにパワーアップして常勤医師(時短を含めて)が3人、非常勤が1人、専攻医が1人になる予定です。外来患者数のスタートは0人でしたが最初の3ヵ月で200人以上になりました。入院患者も増えており、当科で多くの臨床経験をできます。

専攻医の先生方に期待することは「自信を持って患者様の診察をしていただく能力をつけて欲しい」ということです。私達は臨床、抄読会、カンファレンス、関節エコーなど様々な指導で先生方の「自信」をつけられるようにサポートします。主役は「専攻医の先生」です。専攻医の先生の意見を大切にして一緒に新しい膠原病リウマチ内科を作っていきたいです。ぜひ一緒に勤務しませんか??ご連絡待っています。

診療科紹介/膠原病リウマチ内科

感染症内科

当科の特徴

将来的にどのサブスペシャリティを選択するにせよ、患者さんを診療し続けるかぎり、感染症から逃れることはできません。感染症診療の原則、特に入院患者の発熱マネージメントはそこまで難しいものではなく、短期トレーニングで自身の診療スキルを劇的に向上させることができます。将来の患者さんのためにも、当科で研修してみませんか?もちろん、HIVや結核、耐性菌診療、渡航感染症などより深く感染症について学びたい方もウェルカムです。

▼診察風景写真▼

診療科紹介/感染症内科

緩和ケア内科

認定施設

日本緩和医療学会認定研修施設

当科の特徴

緩和医療の専門医としてがん医療および地域社会に貢献できる専門家を養成しています。具体的には、急性期病院での緩和ケアコンサルテーション、緩和ケア病棟での入院診療を通じてさまざまな疾患を横断的に経験するとともに、継続的なレクチャー等を通じて専門知識を修得し、日本緩和医療学会緩和医療専門医を取得できるよう専門医養成を行っています。

緩和ケアの対象は“苦痛”を抱える患者さん達すべてが含まれます。当院では緩和ケアニードがあるところに可能な限り制限なく緩和ケアを提供することを目指しています。したがって、疾患・年齢・病期の時期に限らない幅広い臨床経験を積むことが出来ます。慢性心不全をはじめとした心疾患、COPDをはじめとする呼吸器疾患、神経筋疾患などの治癒が難しい非がん慢性疾患の患者さんとそのご家族に対する緩和ケアも各診療科と連携して積極的に取り組んでいます。さらに、当院では救急救命センターとも連携して、救急・集中治療領域への緩和ケアの浸透に努めています。はりま地域全体の緩和ケアレベルの向上を目指し、力となってくれる仲間を求めています。

診療科紹介/緩和ケア内科

お問い合わせ

兵庫県立はりま姫路総合医療センター
総務部 診療サポート課 専門研修担当
E-mail:rinken_harihime@hgmc.hyogo.jp
TEL:(079)289-5080

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