腎臓内科

腎臓内科診療科・部門・センター

診療科の概要

姫路市内だけでなく、広く播磨地域からご紹介・受診いただいております。血尿・蛋白尿や慢性腎臓病をはじめ、透析導入のご相談、シャントトラブルなど、腎疾患から透析まで対応しております。特に、ネフローゼ症候群やANCA関連血管炎のご紹介が多く、それに伴い腎生検数も増加しています。治療後、病状が安定すればお住まいの地域のかかりつけ医と連携しながら当科の外来でもフォローアップいたします。

血液浄化室では血液透析だけではなく、血漿交換や吸着療法も行っています。潰瘍性大腸炎に対する顆粒球吸着療法、閉塞性動脈硬化症に対するLDL吸着療法、自己免疫性神経・筋疾患その他の免疫系疾患に対する血漿交換療法や免疫吸着療法など幅広く対応しています。

今後も更に入院・外来共に、地域のニーズに応えるべく充実させていきたいと考えています。

主要対象疾患

  • 血尿・蛋白尿のスクリーニング(学校検尿や検診後の検査)
  • 腎炎・ネフローゼ症候群
  • 糖尿病や膠原病などによる二次性腎疾患
  • 高血圧、高尿酸血症、高脂血症、肥満など慢性腎臓病の危険因子の治療、食事療法
  • 血液透析・腹膜透析の導入
  • 透析合併症の治療(二次性副甲状腺機能亢進症、腎性貧血)
  • 多発性嚢胞腎の薬物治療(トルバプタン)

トピックス

HIF-PH阻害薬

2019年のノーベル生理学・医学賞の研究が元で、腎性貧血の治療薬としてHIF-PH阻害薬が登場しました。従来のESA製剤は皮下注射でしたが、経口薬であるため患者さんの抵抗感もなく、治療対象が広がりました。病院で導入前のスクリーニング検査を行い、診療所で処方いただきます。

(出典: The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2019)

腹膜透析

昨年度から腹膜透析外来を開設、腹膜透析カテーテル留置も行いました。透析療法選択外来では透析室のナースによる丁寧な説明を行っております。透析導入前にバック交換などの手技ができるように、外来で学んでいただきます。

国際学会

国内の学会のみならず2023年6月に欧州腎透析移植学会(ミラノ)にて山谷医師が「DIURETIC AND RENOPROTECTIVE EFFECTS OF GOREISAN IN A RAT MODEL OF NEPHROTIC SYNDROME」を発表いたしました。

Web外来

学校や職場における検尿異常は放置されることが多々あります。気づかない間に病状が進行し腎機能低下したということがないように、検診で異常を指摘された方向けにWeb外来を開始いたしました。遠方や多忙な方の未受診を減らしたいと考えています。

外来受診のご案内/オンライン診療

ファブリー病の酵素補充療法

ファブリー病の透析患者で酵素補充療法を準備中です。

スタッフ紹介

  • 中西 昌平

    なかにし しょうへい

    中西 昌平

    診療科長

    【専門領域】

    CKD-MBD(腎性骨症)・腎炎・ネフローゼ症候群

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医 日本透析医学会透析専門医・指導医 医学博士(神戸大学)

  • 山谷 哲史

    やまたに さとし

    山谷 哲史

    【専門領域】

    腎臓病一般・透析療法・アフェレシス

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会認定内科医・総合内科専門医 日本腎臓学会腎臓専門医・指導医 日本透析医学会透析専門医 VAIVT血管内治療医 腎代替療法専門指導医 医学博士(神戸大学) 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 岡本 英久

    おかもと ひでひさ

    岡本 英久

    【専門領域】

    腎臓病一般・透析療法

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会内科専門医 日本腎臓学会腎臓専門医 日本透析医学会透析専門医 日本腹膜透析医学会認定医 難病指定医 身体障害者福祉法第15条指定医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 川勝 拓也

    かわかつ たくや

    川勝 拓也

    専攻医

    【専門領域】

    腎臓病一般

    【学会専門医・認定医・その他】

    がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 堀本 恭平

    ほりもと きょうへい

    堀本 恭平

    専攻医

    【専門領域】

    腎臓病一般

  • 増田 暉

    ますだ ひかる

    増田 暉

    専攻医

    【専門領域】

    腎臓病一般

診療実績(2023年4月~2024年3月)

入院患者数(腎疾患)

腎不全 22人
腎炎 70人
ネフローゼ症候群 24人
血管炎 10人
膠原病 5人

血液浄化室実績

血液透析 3,265件
血漿交換 71件
免疫吸着 2件
LDL吸着 76件
エンドトキシン吸着 2件
顆粒球吸着 18件
腹水濃縮 6件

腎・透析関連実績

腎生検数 69件
血液透析導入数 51件
内シャント手術 70件
VAIVT 32件
長期留置カテーテル 49件
腹膜透析導入 5件
腹膜透析カテーテル 6件

地域医療機関の先生方へ

  • 腎臓内科は新たなメンバーが加わり、質量共に充実した医療を提供させていただきます。
  • 月曜から金曜までの地域紹介枠に加え、木曜午後に腹膜透析外来を行います。
  • 腎疾患は長期にわたる医療が必要です。病診連携により継続的に携わっていきたいと考えております。

調べる

TOP

調べる