膠原病リウマチ内科

膠原病リウマチ内科診療科・部門・センター

診療科の概要

当科の特徴

膠原病・リウマチ疾患は全身の様々な臓器に問題を起こします。同じ病名でも症状は個々で異なることが多いので、身体診察・採血・画像検査などの様々な検査を行い総合的に診断しています。膠原病・リウマチ疾患は診断・治療が難渋することが多く、科内カンファレンスで情報を共有して適切な診断・治療をしています。

また、当科は「他科との連携」や「かかりつけ医との連携」も重要視しています。膠原病・リウマチ疾患は長期にわたる治療が必要であり、各方面との連携を大切にしています。

当科の体制

2025年4月時点で日本リウマチ学会の指導医2名、専門医1名、常勤医(専攻医など)の合計5~7名で診療しています。毎日(月曜から金曜)外来枠があり、毎日2名以上のFAX枠で紹介を受けさせていただいております。2025年度より外来診療枠ブースも増加でき、より多くの患者さんを受け入れることが出来るようになっています。

初期研修医や専攻医の先生も当科をローテートしてもらっています。膠原病疾患や関節リウマチを中心に診察、検査、関節エコーの操作方法などを含めて堪広く勉強していただき、若手医師の成長を促します。

膠原病・リウマチ領域の専門医が不在な地域でも、地域の先生方と密な連携をとることでより多くの患者さんを診療できるようにしていきたいです。

主要対象疾患

  • 関節痛を起こす疾患
    関節リウマチ、脊椎関節炎(乾癬性関節炎、強直性脊椎炎など)、リウマチ性多発筋痛症など
  • 発熱を起こす疾患
    全身性エリテマトーデス、血管炎症候群(ANCA関連血管炎、巨細胞性動脈炎、高安動脈炎など)、不明熱、成人スチル病など
  • 採血異常を起こす疾患
    全身性エリテマトーデス、多発性筋炎、皮膚筋炎、全身性強皮症、混合性結合組織病、シェーグレン症候群、IgG4関連疾患、ベーチェット病など

自覚症状が乏しくても採血異常のみで当科にご紹介いただいている患者さんもおられます。同じ病名でも患者さんによって起こる症状は様々ですので、その都度主治医に相談して下さい。

トピックス

関節エコー

非侵襲的・簡便に関節を観察できるものです。関節リウマチや類縁疾患の鑑別、診断、治療効果判定に有用です。関節痛を起こすリウマチ性疾患の診断や治療効果判定に重要なツールです。当科では外来診察室に関節エコーを設置していますので、すぐに評価をできます。

JAK阻害薬

関節リウマチに対する新規の内服薬です。2022年10月時点で当科では5種類処方できますので、個別に薬剤を選択しています。専門的な治療ですので、副作用面を鑑みて慎重に使用を検討させていただきます。

スタッフ紹介

  • 山本 譲

    やまもと ゆずる

    山本 譲

    診療科長・リウマチセンター長

    【専門領域】

    膠原病リウマチ領域全般

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会内科認定医・総合内科専門医 日本リウマチ学会専門医・指導医・登録ソノグラファー 医学博士(神戸大学) 臨床研修指導医講習会修了 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 藤川 良一

    ふじかわ よしかず

    藤川 良一

    【専門領域】

    膠原病リウマチ領域全般

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会内科認定医 日本リウマチ学会専門医・指導医・登録ソノグラファー 医学博士(神戸大学) 臨床研修指導医講習会修了 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 坪谷 沙紀

    つぼたに さき

    坪谷 沙紀

    【専門領域】

    膠原病リウマチ領域全般

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本内科学会内科専門医 日本リウマチ学会専門医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 長谷川 侑美

    はせがわ ゆうみ

    長谷川 侑美

    【専門領域】

    膠原病リウマチ領域全般

    【学会専門医・認定医・その他】

    がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 高井 慶太郎

    たかい けいたろう

    高井 慶太郎

    専攻医

    【学会専門医・認定医・その他】

    がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 畑 史織

    はた しおり

    畑 史織

    専攻医

    【専門領域】

    膠原病リウマチ領域全般

    【学会専門医・認定医・その他】

    がん等の診療にかかわる医師等に対する緩和ケア研修会修了

外来・入院患者さんの数(開院~2024年3月まで)

年度 外来紹介患者数(人) 入院患者数(人)
2022 531 51
2023 737 156
2024 810 217

※外来紹介患者数は院内コンサルトも含みます。重複の方も含みます。

入院患者さんの原因疾患一覧(2024年度分)

原因疾患
関節リウマチ 44
全身性エリテマトーデス 23
全身性強皮症 9
多発性筋炎/皮膚筋炎 17
血管炎 46
混合性結合組織病 3
ベーチェット病 4
内科輪番 19
その他 52

地域医療機関の先生方へ

「はり姫」で膠原病リウマチ患者様の診療を継続できているのは、地域医療機関の先生方より患者さんを多くご紹介いただいているからであります。原因不明の関節痛、不明熱、抗核抗体陽性など膠原病やリウマチ疾患を疑う所見がありましたら当院の地域連携を介して当科にご紹介いただければと思います。

当科で加療させていただき、疾患活動性がある程度安定すれば地域医療機関のかかりつけの先生方と連携して患者さんを診察していきたいと思っています。地域医療機関の先生方から相談しやすい、相談されやすい「科」を目指しています。当院地域連携を通してご相談していただければ幸いです。

ある専攻医の一週間(※個人で異なります)

病棟業務 抄読会/午後外来 抄読会/病棟カンファ 病棟業務/午後外来 病棟業務

※専攻医の先生は外来を0.5-1コマ/週、担当していただきます。
※毎朝(毎夕)に病棟業務の相談、治療方針の確認をします。
※定期/不定期の勉強会 (関節リウマチセンター会議、関節エコーカンファ)が勤務時間内にあります。

専攻医からのメッセージ

臨床力と人間力を育むことができた半年間でした!

はりま姫路医療センター膠原病内科での半年間の後期研修は、非常に実りある貴重な時間でした。多彩な膠原病症例に触れ、難治性疾患・希少疾患の診療に携わることがで、臨床能力を高める絶好の機会となりました。

研修中は、経験豊富な先生方のご指導のもと、診断から治療方針の決定に至るまで、丁寧で実践的な教育を受けることができます。自身の知識や視点の偏りに気づかされる場面も多く、毎日の診療の中で、少しずつではありますが臨床医としての成長を実感することができました。まだまだ力不足ではあるものの、確かな手応えを感じながら学ぶことができた半年間でした。

また、患者さんとの接し方や、病気だけでなく「人」を診るという姿勢も、この研修で学んだ大切なことの一つです。医師としての在り方を考え直すきっかけにもなり、自分にとって大きな転機となりました。膠原病に関心のある方、内科としての幅を広げたいと考えている方にとって、はりま姫路医療センター膠原病内科での研修は、必ず多くの学びと刺激を得られる場になると思います。温かく指導熱心な先生方のもとで、安心して研修に取り組むことができますので、内科医として実力をつけたい方はぜひ一度はりま姫路医療センター膠原病内科で研修することをおすすめします。

膠原病リウマチ内科をローテートしてみて

私は腎臓内科志望であり、SLEやANCA関連血管炎などといった膠原病の疾患が腎臓に関連することが多く、治療や病態の理解などを学ぶ機会が多くあると思い、この度ローテをさせていただくことにしました。実際にローテをしてみて、膠原病の知識はもちろんのこと、内科や医療の一般的なことなど、様々な経験をさせていただくことができ、非常に有意義な研修となりました。

膠原病は全身性の疾患であり頭から足先まであらゆる臓器が関与する幅広い知識が必要なこと、新しい治療薬の登場など、知識のアップデートも凄いと感じました。3か月のローテでは膠原病の細部まで知ることは正直難しかったですが、今回得たことを今後の診療に活かしていきたいと思います。優しく指導してくださった先生方、診療に携わった様々な職種の方々に感謝いたします。

当院の膠原病リウマチ内科では他科ローテでも多くのことを学ぶことができ、有意義な研修をすることができます。内科専攻医の先生だけでなく、初期研修医の先生もぜひ検討いただければと思います。

膠原病リウマチ内科医としてのスタート@はりま姫路総合医療センター

私は、はり姫内科専攻医プログラム1年目の10月から膠原病リウマチ内科に所属し、Rheumatologistに成るべく、膠原病診療に携わるようになりました。当院の膠原病診療の特徴は、①西播磨全域をカバーしていることによる豊富な症例数と、②疾患毎に情報をupdateしながら最新の医療を提供できること、であると思います。

  1. 当院は地域の中核病院であるため、各病院から日々様々な患者さんが紹介となります。入院では、SLEやANCA関連血管炎など日常診療で比較的多く遭遇する疾患の寛解導入治療だけでなく、抗MDA-5抗体陽性皮膚筋炎など重症化し得る疾患のマネージメントや、関節リウマチの生物学的製剤導入など幅広く学ぶ機会があります。上級医の先生方は、個々の学ぶ姿勢や理解度に合わせて的確なアドバイスをして下さります。
  2. 膠原病診療は、薬剤の進歩により年単位で治療が変わり続けています。従来の治療薬に固執するだけでなく、患者さんへの適応を吟味した上で、最新の治療薬の導入を積極的に行える環境が整っています。

私は、膠原病診療に対して、研修医の時には馴染みのない免疫抑制薬の使用や、それによる感染症や副反応についてなど、最初に学ぶべきハードルが高いと感じていました。しかし、症例1つ1つをじっくりと理解し学ぶ環境が当院にはそろっています。膠原病診療へ関心のある方はぜひ一度当院へ見学に来て頂き、どのような患者さんがどのような治療を受けているのか見て頂けると幸いです。

指導医からのメッセージ

後輩の先生方に心からおすすめする職場です!

「はり姫」膠原病リウマチ内科はひと言で申し上げるなら、こんな職場はもう2度とないんじゃないかと思うほど、やりがい・風通しのよさ・福利・待遇面すべてが完璧な職場でした。後輩の先生に「はり姫」膠原病リウマチ内科を全力でおすすめします。以下、「はり姫」の内情を私なりの視点でご紹介させていただきます。

働きやすい職場の雰囲気と労働環境

職場の雰囲気は、上司や同僚との信頼関係があり、感謝や労いの言葉が飛び交い、意見や提案がしやすい雰囲気があります。労働環境では、残業が少なく、医局に膨大な図書室や、オンライン・ジャーナルの施設契約があり、文献を当たりやすいです。金銭的な理由でUpToDateや有名ジャーナルの施設契約を取りやめる病院が増えてきている中、当院はUpToDate、NEJM、Lancet、今日の診療プレミアムをはじめ、各診療科の権威的ジャーナルを幅広く契約しており非常に勉強するのが楽しいです。

また、病棟が広々しており、また開院から間もないため設備がとても新しく、心にゆとりが生まれます。院内スマホの電話帳が毎日自動で更新されるのは感動を覚えました。

メリハリのある勤務とプライベートの両立

休日は病棟医で持ち回りの回診当番を設定しており。回診当番の際は入院患者さんの体調が落ち着いていれば2~3時間で終わります。オンコールは院外待機手当がつき、オンコール呼び出しの頻度としてはかなり少ない体感でした(1人年に1~2回ほどでしょうか)。

土日や夜間の1st callは内科病棟当直のため、休みをしっかり取り、メリハリをつけることができます。内科医で分担する当直勤務の回数や当直時にかかる身体的精神的負荷も格段に少なく、勤務間インターバルもきちんと確保されておりました。

キャリア支援と豊富な研修機会

給与は仕事に見合っており、昇給・賞与の制度は明確でした。論文掲載支援制度、学会旅費補助、互助会の施設利用などの福利厚生も充実しております。キャリアアップ制度も充実しており、内科専門医、膠原病リウマチ内科専門医、登録ソノグラファーの取得への道が開かれています。

1年間で私が経験させていただいた入院の症例数、外来の症例数は、リウマチ専門医になるために3年間で経験すべき症例数の2.5倍でしたので、内科専門医、リウマチ科専門医は年数さえ詰めれば取得は容易いかと思います。内科専攻医についてはJ-Osler(内科専門研修の「症例登録・評価システム」)の病歴要約を月に1例研修センターへ提出する必要があり、J-oslerのペースをつかみやすいと思います。

登録ソノグラファーについても、外来に関節エコーが設置されており、豊富な関節疾患の外来紹介もあるため、必要最低限の関節エコー経験症例数は半年〜1年ほどで稼げます。

最後に

非常にやりがいのある「はり姫」膠原病リウマチ内科へ先生のお力添えを楽しみにお待ちしています!

はり姫は優しいスタッフの方々がいて、近医の先生方から多数のご紹介をいただき、他科も充実しており、膠原病診療の経験を積むのに最適な環境が整っています。

私は姫路市出身で大学進学を契機に神戸市に住むようになり、以降神戸の病院に勤務していましたが、妊娠・出産を経てこの兵庫県立はりま姫路総合医療センターに2023年5月より勤務させていただくようになりました。

現在は子育てをしながら時短勤務をさせていただいており、限られた時間の中ではありますが病棟業務にも関わりつつ外来経験を積み、この度リウマチ専門医の資格を取得することもできました。優しいスタッフの方々のおかげでこうしてお仕事ができ、自分を高めることができていることに感謝の日々です。

私が膠原病リウマチ内科医を目指すきっかけとなったのは、全身に臓器病変を来しうる膠原病診療において、幅広い知識を持ち、患者さん一人ひとりについてじっくりと考え最善の治療方法を選択する先輩医師に憧れを抱いたことでした。膠原病は同じ診断名でも生じている臓器病変も違えば重症度も様々で、治療によって出現する副作用や合併症も多種多様です。その中で日々、患者さんに生じている問題を一つひとつ丁寧に捉え、一人ひとりに適した治療方法を選択していくのは大変なことではありますが非常にやりがいのあることだと感じています。また、膠原病は完治するものではなく寛解を目指すものであり、患者さんの人生に寄り添いながら長くお付き合いしていくことができるのも魅力の一つです。

膠原病診療は単科で成り立つものではなく、他臓器の専門家の先生方と日々議論を行っていくことが必要であり、他科も充実しているこの兵庫県立はりま姫路総合医療センターは非常に恵まれた環境だと感じています。膠原病診療ができる病院は兵庫県内でも限られており、当院では主に姫路市以西の患者さんが重症度を問わず集まり、診療に当たっています。病棟にて非常に重症な患者さんの治療も行う一方で、外来では近医の先生方から多数のご紹介をいただき幅広い疾患の経験を積むことができ、自身を高めていくにも最適な環境が整っています。

研修医・専攻医の皆さん、ぜひはりま姫路総合医療センターで一緒に膠原病診療を学んでいきましょう!

学術活動紹介

講演会

演者 演題名 講演会名 発表日
高井 慶太郎 炎症性関節疾患に対する生物学的製剤導入時の網羅的検査の意義の検証 第68回 日本リウマチ学会総会・学術集会 2024年4月18日~20日
長谷川 侑美 Podocyte infolding glomerulopathy(足細胞陥入糸球体症)の所見を認めた全身性エリテマトーデスの1例 第68回 日本リウマチ学会総会・学術集会 2024年4月18日~20日
中林 義晶(初期研修医) 免疫抑制療法で加療した混合性結合組織病の運動誘発性肺高血圧症の一例 第38回 日本臨床リウマチ学会 2023年11月18日~19日
藤川 良一 筋CTで著明な筋委縮を認めた亜急性の多発性筋炎に対して治療介入早期からのリハビリテーションが奏功した一例 第67回 日本リウマチ学会総会・学術集会 2023年4月24日~26日
山本 譲 ANCA関連血管炎に併発した手指虚血に対して治療効果を得た2症例 第67回 日本リウマチ学会総会・学術集会 2023年4月24~26日
藤川 良一 irAEのマネージメント 膠原病サマーセミナー 2022年7月30日
山本 譲 膠原病・関節リウマチを簡単に身近に感じる はり姫健康講座 2022年10月19日

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