2022.5.1 | 兵庫県立はりま姫路総合医療センターが開院いたしました。
乳腺外科では主に乳がんの診断と手術、術前・術後の全身療法および再発乳がんの治療を行っています。がん拠点病院の機能を生かして、がん診療を専門とする医師やスタッフが複数の診療科や部門間で連携し、「チーム医療」によって乳がん患者さんの診療を行います。
乳がんの手術では根治性と整容性のいずれも大切にして、乳房MRIで腫瘍の広がりや小さな病変についてしっかりと評価して乳房温存術や乳房切除術の適応を判断します。乳房切除術を行う場合には形成外科と連携して乳房同時再建も施行可能です。
乳がんの診断では、PET-CTなども用いて正確な診断を行い、転移や他の腫瘍がみられた場合などでも腫瘍内科や各臓器を扱う専門の診療科と連携して診断および治療を行うことができます。また、乳がんの家族歴がある方などにはBRCAの遺伝学的検査をして、変異がみられた場合には予防的乳房切除術や乳がん以外の遺伝性腫瘍のサーベイランスについてもがんゲノム拠点病院などと連携しながらしっかりと遺伝診療も行っていきます。
がん治療においては患者さんのケアも大変に重要ですので、乳がん患者さんが安心して納得のいく治療が受けられるように院内のみではなく、地域での体制づくりにも貢献できるように頑張りたいと考えています。
乳がんとその他の乳腺疾患
乳房再建
充実した研修体制
河野 誠之
診療科長
患者さんをお待たせする時間を最小限にし、また地域でより多くの乳がん患者さんの治療を行いたいと考えていますので、ご紹介いただく際には主に乳がんの手術患者さんについて地域連携を通してご予約いただきますようお願いいたします。
検診で要精査となった方や、乳がんが疑われる患者さんについては先ずは近隣の乳腺専門クリニックなどにご紹介いただき、診断がつかない場合や治療が急がれる場合などには直接担当者にご連絡いただけましたら対応させていただきます。
増え続ける乳がん患者さんに少しでもよい医療を提供できるように、地域の先生方と一緒に協力して頑張りますので、今後ともご指導の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
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診療科