小児科

小児科診療科・部門・センター

小児科外来担当医表

診療科の概要

西播磨の将来を担う子どもたちを、地域やご家族とともに見守ります。

病気や怪我、救急や急性疾患から慢性疾患、在宅医療まで幅広く対応してけがえのない子ども達の生命と健康を守っています。また消化器、内分泌、アレルギー、腎臓・膠原病、血液、神経、心身症などの専門外来を持ち、専門医による質の高い医療を提携しています。さらには兵庫県立こども病院や神戸大学病院など専門施設と連携し、患者さんにとって最適な医療を提供します。

怪我に対して、専門診療科と連携

怪我に対しては軽微な怪我であれば小児科で診療・処置しますが、多くの場合専門診療科と連携しています。具体的には、骨折は整形外科と、頭部外傷は脳外科と、歯のトラブルは歯科口腔外科、大きな切り傷や熱傷は形成外科といったような連携になります。時には処置の際に薬で恐怖感や痛みを取り除くようにサポートしたり、体格に応じた適切な抗菌薬を投与したりと全身管理を中心的に行っています。

また入院ではこれら小児に対してすべて同じ病棟で管理し、小児科が中心となって感染管理や全身管理をします。

小児科へのかかり方

紹介状のある時

時間内 総合受付
※時間内で水ぼうそうやはしかが疑われる場合は、こちらのルートで直接小児科外来の感染入口にお越しください。
時間外
(16:30以降)
救急受付
※事前の電話は必要なくなりました。

紹介状のない時

選定療養費がかかることを除けば通常通り受付ができます。
※緊急に処置や入院の必要な場合や救急車を使用したときには選定療養費はかからないこともあります。

選定療養費について

※他医療機関からの「紹介状」をお持ちでない方は、診療費とは別に7,000円(自費)の選定療養費(*)がかかります。

(*)一般病床200床以上の地域医療支援病院で「初診に際し、他の医療機関からの紹介状なしに当院をご受診いただく場合」は原則として一定額以上の金額をご負担いただくことが義務化されています。この制度に基づき、当院でも初診時の選定療養費を上記の通り徴収させていただきます。

【選定療養費の対象外となる方】
緊急その他やむを得ない事情により来院された場合にあっては、初診時選定療養費のご負担は頂きません。
・救急車で搬送された方
・生活保護による医療扶助の対象となる方
・労働災害、交通事故の方
・国の公費負担医療を受けている方(特定疾患治療医療、自立支援医療等)

教育・研修

初期研修

当院を中心に幅広く小児疾患を経験します。中でも新生児・アレルギー・心身症は当科で見ることのできる特徴的な小児診療です。希望に応じて姫路赤十字病院の小児科や新生児科を選択することができるようになっています。

また抄読会もしくは症例発表をパワーポイントを用いて10分程度のプレゼンテーションをしていただきます。内容によっては病棟の勉強会や振り返りとして活用しています。

後期研修

リンク

教えて!ドクター

こどもたちの健やかな成長と、育児の不安を解消する保護者のためのサイトです。

(子育てのことや外傷、病気のことだけでなく症状別や緊急性も踏まえて書かれています。長野県佐久市の情報をもとに作られたものなので姫路市の現状と一部違うところはありますのでご了承ください。)

教えて!ドクター

当院は「HPVワクチン接種後症状診療拠点整備事業」に参加しています。

気になる症状がある方、詳細をご覧になりたい方は下記リンクよりご確認いただけます。

HPVワクチン接種後症状診療拠点整備事業 【近畿ブロック】

子どもの心の診療ネットワーク事業に参加しています

兵庫県立ひょうご こころの医療センター『児童思春期センター「ひかりの森」』

トピックス

はり姫小児科の特長は以下の3つです。

①抜群のチームワーク

他科との密な連携は全国有数

小児科・小児外科だけでなく内科各科・外科・脳神経外科・形成外科・整形外科・歯科口腔外科・皮膚科・耳鼻咽喉科・救急科・精神科といった院内ほとんどすべての科と普段から密なコミュニケーションを取り連携が取れています。これだけの密な連携は全国でも有数です。

②専門性の高さ

すべての医師が小児科専門医。さらに大半の医師がサブスペシャリティー専門医。

当院では非常勤医師を含めて科内すべての医師が小児科専門医を取得しており、大半の医師がさらにアレルギー、腎臓、血液、神経といったサブスペシャリティーの専門医をもって診療にあたっています。専門家というのは病気を専門的に診ることができるだけでなく、自分たちの力量や施設の限界が分かっているため適切なタイミングで適切な施設や専門医に相談したり、後送・転院ができたりして安心です。もちろん当院で専門的に診ることがベストの時も少なくありません。

③周辺施設とのネットワーク

姫路赤十字病院、県立こども病院、神戸大学病院などと連携。

圏域の総合病院である姫路聖マリア病院や姫路赤十字病院、兵庫県の小児医療の最先端である兵庫県立こども病院や神戸大学医学部附属病院などと連携しています。上述のように当院で治療や管理が難しい患者さんに関して、それぞれの病院の特長を踏まえて相談・転院します。また当院で入院・通院したのちに地元のクリニックに戻ってもらうという連携もしています。

スタッフ紹介

  • 忍頂寺 毅史

    にんちょうじ たけし

    忍頂寺 毅史

    診療科長

    【専門領域】

    小児腎臓病・小児栄養消化器病

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児科学会専門医・指導医・代議員 日本アレルギー学会専門医(小児科) こどものこころ相談医・公認心理師 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター 日本腎臓学会専門医・指導医・評議員 日本化学療法学会認定医・ICD 厚生労働省臨床研修指導医 小児がん医療に携わる医師に対する緩和ケア研修会・小児科医のための緩和ケア研修プログラム修了 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 田中 司

    たなか つかさ

    田中 司

    【専門領域】

    小児神経

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児科学会専門医・指導医 日本小児神経学会専門医 出生前コンサルト小児科医 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 百々 菜月

    もも なつき

    百々 菜月

    【専門領域】

    小児一般・アレルギー

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児科学会専門医・指導医 出生前コンサルト小児科医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

  • 仲嶋 健吾

    なかしま けんご

    仲嶋 健吾

    【専門領域】

    小児科

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児科学会専門医

  • 青砥 悠哉

    あおと ゆうや

    青砥 悠哉

    【専門領域】

    小児腎臓病・一般小児、小児外傷

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児科学会専門医・指導医 日本腎臓学会専門医 出生前コンサルト小児科医 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

小児科受診時のお願い

小児科受診時は、発熱がないとき、発熱があるときにより、下記のとおり受付場所が異なります。ご不便をお掛けしますが、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

時間内

総合受付までお越しください。

時間内(9:00~16:30)でみずぼうそう、はしかが疑われる場合

小児科外来感染入口までお越しください。

時間外(16:30~)

事前に小児科当直の了解を得て夜間休日入口からお入り頂き、救急受付までお越しください。

地域医療機関の先生方へ

開院3年目を迎え急性・慢性疾患、内因系・外因系疾患とすべての小児疾患に対応できるようになりました。夜間休日対応もすべて小児科専門医以上が対応し、充実した小児診療を展開していますので時間外であってもご紹介を歓迎いたします。また診療情報提供書を充実させ、迅速かつ詳細なフィードバックを心がけますので是非患者さんのご紹介をよろしくお願いいたします。また当院に紹介入院いただいた患者さんは退院後再びかかりつけに戻っていただくという流れを重要視しています。連携・協力のほどよろしくお願いいたします。

当科の学術実績(2022年5月以降)

論文発表

    1. Endothelial VEGFR2-PLCγ signaling regulates vascular permeability and anti-tumor immunity through eNOS/Src.

        Sjöberg E, Melssen M, Richards M, Ding Y, Chanoca C, Chen D, Nwadozi E, Pal S, Love DT, Ninchoji T, Shibuya M, Simons M, Dimberg A, Claesson-Welsh L.

      J Clin Invest. 2023 Aug 31:e161366. doi: 10.1172/JCI161366. Online ahead of print. PMID: 37651195
    2. Association between Factor XIII Activity and Clinical Course in Pediatric Patients with Immunoglobulin A Vasculitis. Tanaka H, Tanaka T, Tokuda O, Yamamoto H, Matsunoshita N, Takenaka K, Tominaga K, Kawasaki K. Kobe J Med Sci. 2023 Aug 21;69(2):E57-E63. PMID: 37661704
    3. Management of children with obesity at local hospital and impact of COVID-19 pandemic.Ninchoji T, Aoto Y, Momo N, Maruyama J, Ioi H, Uchida H.

        Front Pediatr. 2023 Aug 10;11:1228681. doi: 10.3389/fped.2023.1228681.PMID: 37635787

    4. Current status and problems of newborn infection management at a regional hospital in Japan.
      Ninchoji T, Okuno M, Kihara T, Takekida S, Maruyama J. Kobe J Med Sci 69-2
    5. Clinical and laboratory characteristics of complex febrile seizures in the acute phase: a case-series study in Japan.
      Tanaka T, Yamaguchi H, Ishida Y, Tomioka K, Nishiyama M, Toyoshima D, Maruyama A, Takeda H, Kurosawa H, Tanaka R, Nozu K, Nagase H.
      BMC Neurol. 2023 Jan 18;23(1):28. doi: 10.1186/s12883-023-03051-7. PMID: 36653748
    6. Minimal residual disease detected by droplet digital PCR in peripheral blood stem cell grafts has a prognostic impact on high-risk neuroblastoma patients.
      Nino N, Ishida T, Nakatani N, Lin KS, Win KHN, Mon CY, Nishimura A, Inoue S, Tamura A, Yamamoto N, Uemura S, Saito A, Mori T, Hasegawa D, Kosaka Y, Nozu K, Nishimura N.
      Heliyon. 2022 Oct 8;8(10):e10978. doi: 10.1016/j.heliyon.2022.e10978. PMID: 36276741
    7. Use of renin-angiotensin system inhibitors as initial therapy in children with Henoch-Schönlein purpura nephritis of moderate severity.
      Nagai S, Horinouchi T, Ninchoji T, Kondo A, Aoto Y, Ishiko S, Sakakibara N, Nagano C, Yamamura T, Kaito H, Tanaka R, Shima Y, Fujimura J, Kamiyoshi N, Ishimori S, Nakanishi K, Yoshikawa N, Iijima K, Nozu K.
      Pediatr Nephrol. 2022 Aug;37(8):1845-1853. doi: 10.1007/s00467-021-05395-z. Epub 2022 Jan 11.PMID: 3501512

    8. Efficacy of combination therapy for childhood complicated focal IgA nephropathy.
      Aoto Y, Ninchoji T, Kaito H, Shima Y, Fujimura J, Kamiyoshi N, Ishimori S, Nakanishi K, Minamikawa S, Ishiko S, Sakakibara N, Nagano C, Horinouchi T, Yamamura T, Nagai S, Kondo A, Inaguma Y, Tanaka R, Yoshikawa N, Iijima K, Nozu K.
      Clin Exp Nephrol. 2022 Jun;26(6):561-570. doi: 10.1007/s10157-022-02190-4. Epub 2022 Feb 9. PMID: 35138499

著書




書名:「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」
編集:日本腎臓学会
仕様:A4変型 本文292頁
ISBN:978-4-88563-741-4
発行日:2023年6月20日



書名:「小児IgA血管炎診療ガイドライン」
出版社:診断と治療社 (2023/6/28)

単行本(ソフトカバー) ‏ : ‎ 140ページ

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4787825636

発売日 ‏ : ‎ 2023年628日



書名:小児救急標準テキスト
出版社:中外医学社

ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4498145863

発売日 ‏ : ‎ 2023年7月27

学会発表・座長(全国学会・国際学会のみ 2022年5月以降)

発表年月 発表学会
2022年6月 第70回日本化学療法学会
2022年6月 第39回日本環境感染学会
2022年6月 第55回日本小児腎臓病学会
2022年6月 第65回日本腎臓学会
2022年9月 第19回国際小児腎臓病学会(19th IPNA CONGRESS)
2022年9月 第49回日本小児栄養消化器肝臓学会
2022年11月 第59回小児アレルギー学会
2022年11月 第53回学校保健学校医大会
2022年11月 第52回日本腎臓学会西部学術大会
2023年2月 第30回国際小児科学会(IPA)
2023年4月 第126回日本小児科学会
2023年6月 第66回日本腎臓学会
2023年6月 第56回小児腎臓病学会
2023年10月 第50回栄養消化器肝臓学会
2023年11月 第19回アジア小児腎臓病学会

治験

  • 日本人の成人及び青年の好酸球性胃腸炎患者を対象としたCC-93538の有効性および安全性を評価する第3相、他施設共同、ランダム化、二重盲検、導入・維持試験

市販後調査

  • リンヴォックR錠 アトピー性皮膚炎に対する特定使用成績調査(終了)

臨床研究

  • 姫路市肥満児健診受診小児を対象とした身体計測および血液生化学検査結果に関する調査研究(兵庫県立大学環境人間学部との共同研究)
  • 小児医療人材育成プログラム開発のためのニーズ調査:看護師に焦点をあてて(兵庫県立大学看護学部との共同研究)

対象疾患

小児一般と小児外傷

はり姫では下記の「子どもによくある病気」を数多く診療しています。病気の詳しい解説は「教えて!ドクター ホームページ」を参考にしてください。外傷や事故は救急科や小児外科、整形外科、形成外科、歯科、脳外科、耳鼻科、眼科等他診療科と密に連携を取って24時間体制で診療しています。

症状別 発熱、咳、頭痛、腹痛、のどが痛い、下痢、便秘、湿疹、けいれん、リンパ節腫脹、けが、やけど、頭をぶつけた、熱中症、誤飲誤嚥、健診・検診異常:蛋白尿、血尿、尿糖、心雑音、低身長、体重増加不良、肥満
病気別 気管支炎、胃腸炎、RSウイルス感染症、溶連菌感染症、突発性発疹症、中耳炎、マイコプラズマ感染症、アデノウイルス感染症、EBウイルス感染症、COVID感染症、川崎病、クループ症候群、IgA血管炎、尿路感染症

小児アレルギー

常勤専門医と、十分にトレーニングを積んだ医師が中心に診療しています。食物負荷試験は開院以来すでに200例以上を実施しております。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

参考リンク

アレルギー動画集 - アレルギーポータル (allergyportal.jp)

小児消化器病疾患

高度かつ安全性の高い内視鏡技術を持つ消化器内科と密に連携して診療しています。炎症性腸疾患診療に関してはIBDセンターとチームで臨みます。腹痛・下痢・便秘・嘔吐などの消化器症状はお任せください。また栄養に関しても栄養管理部や管理栄養士と連携を取りながら、小児にふさわしい栄養管理に取り組んでいきます。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

小児腎疾患

日本腎臓学会専門医(小児科)1名、指導医1名の充実した体制で臨みます。また思春期症例では腎臓内科と遺伝性腎疾患は遺伝子診療委員会や神戸大学小児科と連携しています。学校検尿異常、むくみ、血尿、偶然見つかった腎機能異常や超音波異常など広く対応します。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

参考リンク

患者、ご家族、一般の方向け Q&A | 一般社団法人 日本小児腎臓病学会

小児内分泌疾患

診療が拡大し甲状腺疾患、低身長、下垂体疾患、思春期早発症、糖尿病が受け入れられる体制となりました。糖尿病内分泌内科と連携しガイドラインに準じた標準的で質の高い医療が提供できています。また例年肥満児検診の2次検診を担当しています。栄養や生活習慣の指導のみならず合併する高コレステロール血症、高尿酸血症、高血圧も診療しています。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

小児リウマチ・膠原病

リウマチ登録医が対応し、リウマチセンターと密に連携します。原因不明の長引く発熱や繰り返す発熱、関節痛、発熱を伴う発疹はご相談ください。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

など

小児心身症

公認心理師資格を有する小児科医が主に担当します。繰り返す腹痛・頭痛を最も得意とします。神経性食思不振症は精神科と連携して外来・入院診療も対応します。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

など

子どもの心の診療ネットワーク事業に参加しています

兵庫県立ひょうご こころの医療センター『児童思春期センター「ひかりの森」』

小児神経筋代謝疾患

臨床経験が豊富な小児神経専門医が対応します。診断がつかない神経症状等にも対応可能です。

対象疾患

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

小児血液疾患

西播磨唯一の血液専門医、小児血液がん専門医の指導により血液良性疾患の診療が可能となりました。悪性疾患に関しては兵庫県立こども病院や神戸大学病院と連携しています。その他小児がんの長期フォローアップや血友病といった慢性期フォロー、緩和ケア内科と協力して終末期医療への対応も可能です。

対象疾患

※PDFリンクをクリックしていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

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