小児科受診時は、発熱がないとき、発熱があるときにより、下記のとおり受付場所が異なります。ご不便をお掛けしますが、ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
小児科では主に生直後~中学生までを対象に病気や怪我を診療します。
病気は生まれたばかりの新生児の呼吸障害、哺乳障害、低血糖、黄疸、体重増加不良への対応、肺炎、気管支炎、胃腸炎、尿路感染症などの各種感染症、食物アレルギーやアトピー性皮膚炎、喘息といったアレルギー疾患、腹痛や下痢、炎症性腸疾患、栄養障害や肝疾患といった栄養消化器肝臓疾患、血尿や蛋白尿といった腎疾患、貧血や血小板減少、血友病などの血液疾患、けいれんや発達の問題、代謝異常症、不明熱や関節痛などリウマチ膠原病を診療しています。
その他川崎病やIgA血管炎、クループ症候群といった小児一般疾患に広く対応しています。また腸重積やヘルニアや停留精巣、陰嚢水腫といった小児外科疾患にも対応しています。
怪我に対しては軽微な怪我であれば小児科で診療・処置しますが、多くの場合専門診療科と連携しています。具体的な例としては、骨折は整形外科と、頭部外傷は脳外科と、歯のトラブルは歯科口腔外科、大きな切り傷や熱傷は形成外科といったような連携になります。時には処置の際に薬で恐怖感や痛みを取り除くようにサポートしたり、体格に応じた適切な抗菌薬を投与したりと全身管理を中心的に行っています。
また入院ではこれら小児に対してすべて同じ病棟で管理し、小児科が中心となって感染管理や全身管理をします。
一般小児疾患 | 症状別 | |
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病気別 | ||
小児外傷・事故 | ||
小児アレルギー疾患 | ||
小児消化器病疾患 |
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小児腎疾患 |
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小児内分泌疾患 | 糖尿病内科が対応できる範囲で糖尿病センターと連携 | |
小児リウマチ・ 膠原病疾患 |
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新生児疾患 | 正期産新生児に対応します。重症例は姫路赤十字病院と連携します | |
小児心身症 | ||
小児神経筋代謝疾患 |
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血液疾患 | 貧血、血小板減少性紫斑病、血友病、小児がんの長期フォローアップ |
(子育てのことや外傷、病気のことだけでなく症状別や緊急性も踏まえて書かれています。長野県佐久市の情報をもとにで作られたものなので姫路市の現状と一部違うところはありますのでご了承ください。)
なかでもはり姫小児科特長は以下の3つです。
小児科・小児外科だけでなく内科各科・外科・脳神経外科・形成外科・整形外科・歯科口腔外科・皮膚科・耳鼻咽喉科・救急科・精神科といった院内ほとんどすべての科と普段から密なコミュニケーションを取り連携が取れています。これだけの密な連携は全国でも有数です。
当院では非常勤医師を含めて科内すべての医師が小児科専門医を取得しており、大半の医師がさらにアレルギー、腎臓、血液、神経といったサブスペシャリティーの専門医をもって診療にあたっています。専門家というのは病気を専門的に診ることができるだけでなく、自分たちの力量や施設の限界が分かっているため適切なタイミングで適切な施設や専門医に相談したり、後送・転院ができたりして安心です。もちろん当院で専門的に診ることがベストの時も少なくありません。
この地域の小児医療をリードしてきた姫路赤十字病院、兵庫県の小児医療の最先端である兵庫県立こども病院や神戸大学医学部附属病院などと連携しています。上述のように当院で治療や管理が難しい患者さんに関して、それぞれの病院の特長を踏まえて相談・転院します。また当院で入院・通院したのちに地元のクリニックに戻ってもらうという連携もしています。
発熱がない時:通常通り総合受付に行ってください。
発熱がある時:上記のルートで直接小児科外来の感染入口にお越しください。
時間外で発熱がない時:救急受付に直接来院をしてください。発熱がある場合は事前に来院予約をして(電話暗号:079-289-5080)、案内に従うようお願いしています。
選定療養費がかかる(参考:紹介状をお持ちでない方へ)ことを除けば通常通り受付ができます。緊急に処置や入院の必要な場合や救急車を使用したときには選定療養費はかからないこともあります。
1か月の研修のうち3週間を姫路赤十字病院で、1週間を当院で実施しています。姫路赤十字病院では主に一般小児科と小児救急疾患を経験し、当院では小児外傷・新生児・アレルギー疾患を経験します。最後にパワーポイントを用いて10分程度のプレゼンテーションをしていただきます。内容によっては病棟の勉強会や振り返りとして活用しています。これまで行われたテーマは以下の通りです。
6月 | 尿路感染症 |
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7月 | ネフローゼ症候群 |
8月 | 腎膿瘍 |
9月 | MIS-C |
10月 | 特発性血小板減少性紫斑病 |
11月 | ターニケット症候群 |
12月 | 川崎病 |
1月 | 胃腸炎関連けいれん |
神戸大学小児科専門医プログラムと連携しています。(参考:専門研修 神戸大学小児科研修プログラムの特徴 - 神戸大学小児科 臨床研修案内 (kobe-u.ac.jp))
その他サブスペシャリティの研修施設として日本腎臓学会教育認定施設、日本アレルギー学会教育認定準施設に認定されています。
産科・小児科で定期的に周産期カンファレンスを実施しており研修の一環としても機能しています。予定日を迎える妊婦に関する情報交換をしたり、勉強会をしたりしています。開院後これまでに下記のテーマで実施しました。
7月 | COVID-19の周産期管理 |
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8月 | 切迫早産と新生児呼吸障害 |
9月 | 心疾患合併妊娠と新生児心疾患 |
10月 | 梅毒合併妊娠と新生児梅毒 |
1月 | 甲状腺機能異常と妊娠、新生児の管理 |
にんちょうじ たけし
忍頂寺 毅史
診療科長
【専門領域】
小児腎臓病・小児栄養消化器病
【学会専門医・認定医・その他】
日本小児科学会専門医・指導医・代議員 日本アレルギー学会専門医(小児科) こどものこころ相談医・公認心理師 新生児蘇生法「専門」コースインストラクター 日本腎臓学会専門医・指導医・評議員 日本化学療法学会認定医・ICD 厚生労働省臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
たなか つかさ
田中 司
【専門領域】
小児神経
【学会専門医・認定医・その他】
日本小児科学会専門医 日本小児神経学会専門医 臨床研修指導医
にの ななこ
二野 菜々子
【専門領域】
小児一般 ・小児血液腫瘍・免疫
【学会専門医・認定医・その他】
日本小児科学会専門医 日本血液学会血液専門医 日本がん診療認定医機構がん治療認定医 日本音楽療法学会認定音楽療法士 出生前コンサルト小児科医 臨床研修指導医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
もも なつき
百々 菜月
【専門領域】
小児一般・アレルギー
【学会専門医・認定医・その他】
日本小児科学会専門医 出生前コンサルト小児科医 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
あおと ゆうや
青砥 悠哉
【専門領域】
小児腎臓病・一般小児、小児外傷
【学会専門医・認定医・その他】
日本小児科学会専門医 日本腎臓学会専門医 出生前コンサルト小児科医
「はり姫」小児科は製鉄記念広畑病院小児科を拡充した診療科です。他の地域総合病院の役割を補完すべく小児外傷・小児アレルギー・小児消化器疾患をメインに診療し、他の地域医療機関と連携協力して地域完結型の小児診療を目指します。また診療情報提供書を充実させ、より詳細でわかりやすいフィードバックを心がけますので是非患者さんのご紹介をよろしくお願いいたします。
事前に小児科当直医に連絡いただき受診の承諾を得てください。そのうえで
発表年月 | 発表学会 |
---|---|
2022年6月 | 第70回日本化学療法学会 |
2022年6月 | 第39回日本環境感染学会 |
2022年6月 | 第55回日本小児腎臓病学会 |
2022年6月 | 第65回日本腎臓学会 |
2022年9月 | 第19回国際小児腎臓病学会(19th IPNA CONGRESS) |
2022年9月 | 第49回日本小児栄養消化器肝臓学会 |
2022年11月 | 第59回小児アレルギー学会 |
2022年11月 | 第53回学校保健学校医大会 |
2022年11月 | 第52回日本腎臓学会西部学術大会 |
2023年2月 | 第30回国際小児科学会(IPA) |