糖尿病・内分泌センター

糖尿病・内分泌センター診療科・部門・センター

センター紹介

糖尿病や内分泌疾患(ホルモンの病気)は全身の病気ですので、多くの診療科・部門と協力して患者さんの診療に取り組んでいます。

糖尿病センターの取組み

1)糖尿病のある人への支援

糖尿病は患者さん自身が積極的に治療に取り組んで頂かないと良好な血糖管理は困難です。ご自身で治療に取り組んで頂くためには、糖尿病についての正しい知識を持ち、食事・運動・薬物療法を実践して頂く必要があります。そのため当センターでは、医師、看護師、管理栄養士、理学療法士、薬剤師、臨床検査技師、心理士などの医療スタッフによる「はり姫糖尿病チーム」(図2)で患者さんを支援しています。

2)糖尿病合併症への取組み

糖尿病は目や腎臓や神経へ影響を及ぼし、細小血管合併症と呼ばれています。目への影響は「眼科」と、腎臓への影響は「腎臓内科」と、神経への影響は「脳神経内科」と協力して取り組んでいます。また、糖尿病は心筋梗塞や脳梗塞、足壊疽など動脈硬化症も促進します。心筋梗塞には「循環器内科」、脳梗塞には「脳神経内科」、足壊疽には「形成外科」「放射線診断・IVR科」と協力して取り組んでいます。

3)糖尿病緊急症への取組み

低血糖や著明な代謝障害(糖尿病ケトアシドーシス、高浸透圧高血糖状態)は早急に適切な治療をしなければ命にもかかわる状態です。救命救急センターと連携して治療に取り組んでいます。

4)特別な状況の患者さんの治療

小児より糖尿病とともに歩んできた人が成長してこられた場合は、「小児科」と連携して治療に取り組みます。また、妊娠中に血糖が上昇した『妊娠糖尿病』や糖尿病のある女性が妊娠された『糖尿病合併妊娠』は「産婦人科」と協力して治療に取り組んでいます。心臓の手術など周術期の血糖管理が困難な症例では、人工膵臓を用いた血糖管理を「心臓血管外科」と連携して行っています。高度な肥満を伴う糖尿病があり治療が困難な症例に対しては、将来的には「消化器外科・総合外科」と協力して減量手術等の治療も行えるよう計画しています。

内分泌センターの取組み

1)甲状腺疾患・副甲状腺疾患

甲状腺は頸の前部にある臓器で、新陳代謝を活発にする甲状腺ホルモンを分泌します。甲状腺ホルモンが過剰になると、動悸・手指振戦・体重減少などの症状が認められ、不足すると無気力・易疲労感・寒がりなどの症状が認められます。甲状腺に腫瘍ができることもあり、良性のものが多いですが、悪性、すなわち癌もあります。副甲状腺は甲状腺の裏側に上下左右4つある臓器で、カルシウム代謝に重要な役割を担っています。副甲状腺に腫瘍ができホルモンが過剰になると、血液中のカルシウムが過剰になる一方、骨からカルシウムが奪われ腎結石や骨粗鬆症を引き起こすことがあります。「糖尿病・内分泌内科」で診断や薬物治療を行い、手術が必要な腫瘍は「頭頸部外科」と連携して治療しています。

2)副腎疾患

副腎は左右の腎臓の上に位置する小さな臓器で、血圧や血糖を調整する生命維持に重要なホルモンを作っています。副腎に腫瘍ができると、ホルモンを過剰に作ってしまうことがあり、高血圧や糖尿病の原因になることがあります。逆にホルモンが不足すると疲労感・食欲不振・体重減少などの症状が認められます。これら疾患の診断や薬物治療は、「放射線診断・IVR科」の助けを借りながら「糖尿病・内分泌内科」で、腫瘍の手術は「泌尿器科」と連携して治療しています。

3)視床下部・下垂体疾患

視床下部・下垂体は、眉間の奥あたりに位置する脳の一部の臓器であり、全身のホルモン調節の司令塔の役割をしています。腫瘍などにより下垂体ホルモンの不足が生じたり、逆に腫瘍が分泌する特定のホルモンの過剰が生じることもあります。これらの疾患の診断や薬物治療は「糖尿病・内分泌内科」で、腫瘍に対する手術は「脳神経外科」と連携しながら治療しています。

このように糖尿病・内分泌センターでは多くの部門・診療科と協力して患者さんの診療を行っています。

*糖尿病・内分泌内科の診療につきましては、糖尿病・内分泌内科のページをご参照下さい。

診療科紹介/糖尿病・内分泌内科

糖尿病・内分泌センター(図1)

はり姫糖尿病チーム(図2)

スタッフ紹介

センター長あいさつ

糖尿病も内分泌疾患も多くの部門や診療科と連携・協力して診療を行う必要があります。前身の姫路循環器病センターでは「糖尿病センター」として、様々な部門や診療科と協力して糖尿病診療を行ってきましたが、内分泌疾患に対する要望も増加してきたため、「内分泌センター」を併設して、「糖尿病・内分泌センター」とさせて頂きました。下記の多くの部門・診療科等と協力して、今まで以上に多くの方々のお役に立てるように努力してまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

糖尿病・内分泌センター長
飯田 啓二

連携診療科など

(1)糖尿病・内分泌内科 (2)眼科 (3)腎臓内科 (4)脳神経内科 (5)循環器内科 (6)形成外科 (7)心臓血管外科 (8)救命救急センター (9)小児科 (10)産婦人科 (11)脳神経外科 (12)頭頸部外科 (13)泌尿器科 (14)放射線・IVR科 など

連携部門など

(1)看護部 (2)栄養管理部 (3)リハビリテーション部 (4)薬剤部 (5)臨床検査部 (6)心理士 など

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