2022.5.1 | 兵庫県立はりま姫路総合医療センターが開院いたしました。
「はり姫」開院に先立ち2020年4月に製鉄記念広畑病院での診療を開始し、同時に新設された呼吸器内科とともに呼吸器疾患治療の充実を図り、「はり姫」開院に向けた準備を進めてきました。「はり姫」の呼吸器外科では製鉄記念広畑病院の体制を引継ぎ診療を充実させます。
当科の阪本は、神戸大学、兵庫県立がんセンター、神戸赤十字病院で通算30年の呼吸器外科のキャリアがあり、「はり姫」では気管支鏡検査、CT下生検、血管造影から化学療法、放射線治療、さらには緩和医療といった、診断から治療にいたる肺がん診療に必要なすべての設備、人材を備えます。
肺がんなどの悪性疾患を中心に、自然気胸、膿胸等の胸部疾患に幅広く対応し、初診の際は十分な時間をかけ、納得のいくまで説明します。「入手可能で最良の科学的根拠を把握した上で、個々の患者に特有の臨床状況と価値観に配慮した医療を行うための一連の行動指針」(Evidence Based Medicine)を実践していきます。
当科は胸腔鏡下手術を主体として、低侵襲を意識した最新の肺がん外科治療を行っております。さらに呼吸器内科、放射線科と密に連携することにより、進行がんに対する集学的治療にも積極的に取り組みます。
胸腔鏡という内視鏡を使った手術をほとんどの症例で行います。傷が小さく、肋骨を切らないので、術後の痛みが少なく、早期の退院が可能です。気胸では術後2-3日、肺がんの手術では術後4-5日で退院となります。
単孔式胸腔鏡下手術
単孔式胸腔鏡下手術(写真)を肺がんにも導入し、痛みが著明に減少しました。
新病院からロボット支援手術(da Vinci)を開始します。
阪本 俊彦
診療科長
病診連携を大切にし、専門的な医療と総合的な診療を相互に切れ目なく行っていきますので、「はり姫」呼吸器外科をどうぞよろしくお願いいたします。
また、気胸症例に24時間迅速に対応ますので、気胸ホットラインの活用をお願いします。
診療科・部門のご案内
診療科