呼吸器外科

呼吸器外科診療科・部門・センター

診療科の概要

初診の際は十分な時間をかけ、病気の状態、手術の必要性、手術術式、起こりうる術後合併症について患者さんが納得のいくまで説明いたします。エビデンス(治療法が良いといえる証拠)を重視し、診療ガイドラインに沿った治療を心がけています。

胸腔鏡下手術を9割5分以上の手術で行っています。傷が小さく、肋骨を切らないので、術後の痛みは少なく、早期の退院が可能です。気胸では術後2~3日、肺癌の手術では術後3~4日で退院が可能です。従来は1cmの創2か所と3cmの創1か所の計3か所の創で肺癌手術(多孔式胸腔鏡下手術、図中)を行っておりましたが、2020年より3.5~4cmの創1か所からのみで肺切除を行う、単孔式手術(下図左)を導入しています。術後の痛みが飛躍的に軽微になり、いまでは硬膜外麻酔を使わず、術中の肋間神経ブロックのみを行い、麻酔時間、入院期間の短縮が可能となりました。



早期肺癌でかつ悪性度の低い“おとなしい癌”には肺機能を温存した区域切除術を単孔式で行っております。単孔式手術と肺機能温存のための区域切除を組み合わせた単孔式区域切除術は現在のところ究極の低侵襲手術といえるのではないかと考えます。

呼吸器内科、放射線科、緩和ケア内科、病理診断科と連携し、手術、化学療法、放射線治療、さらには緩和医療にチームで取り組んでいます。
高齢化社会の到来で複数の併存疾患を有する肺癌が増加してきています。また、心臓外科の介入が必要な拡大手術も時に経験いたします。当院は34診療科を有する総合病院であり、一施設で治療の完結が可能です。肺癌のみならず、気胸、膿胸といった急性期、炎症性疾患にも対応しております。

主要対象疾患

    • 原発性肺癌
      0期、1期、2期、3A期の一部が手術の対象です。胸腔鏡下手術だけでなく、進行肺癌に対する気管支形成術、血管形成術、胸壁切除再建、血管合併切除再建も積極的に行っております。
    • 転移性肺腫瘍
    • 自然気胸
      2cmの創1カ所による単孔式手術を行っております。術後の再発予防のためポリグリコール酸シートによる肺尖部被覆術をおこなっており、良好な成績を得ています。若年発症の特発性気胸では早期の学業、社会復帰を考慮しつつ治療を行っています。
    • 膿胸
      急性膿胸は滲出性期(stage 1)、線維素膿性期(stage 2)、器質化期(stage 3)に分けることができます。急性膿胸の初期治療は呼吸器内科医で行われることが多いですが、当院は初期の段階から呼吸器外科医が治療に介入しており、時機を逸することなく適切なタイミング(stage 1, 2) での低侵襲手術を行っております。
    • 縦隔腫瘍
    • 胸壁腫瘍
    • 炎症性肺疾患
    • 胸部外傷
    • 胸膜中皮腫

    トピックス

    単孔式胸腔鏡下手術

    単孔式胸腔鏡下手術(写真)を肺がんにも導入し、痛みが著明に減少しました。新病院からロボット支援手術(da Vinci)を開始します。

    スタッフ紹介

    • 阪本 俊彦

      さかもと としひこ

      阪本 俊彦

      診療科長・栄養管理部長・呼吸器センター長

      【専門領域】

      肺癌・気胸

      【学会専門医・認定医・その他】

      日本外科学会専門医・指導医 日本呼吸器外科学会専門医・指導医・評議員 日本胸部外科学会正会員・指導医・評議員 兵庫医科大学臨床教育教授 神戸大学医学部臨床教授

    • 松本 高典

      まつもと たかのり

      松本 高典

      【専門領域】

      肺癌・縦隔腫瘍

      【学会専門医・認定医・その他】

      日本外科学会専門医

    医療関係者の方へ

    自然気胸症例に対し、迅速に受け入れを行えるよう気胸ホットラインを開設しています。24時間呼吸器外科担当医に直接連絡ができ、迅速、適切に対応いたします。

    是非ご利用ください。

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