小児外科

小児外科診療科・部門・センター

診療科の概要

当科では新生児期から青年期、そして時には成人期に達した患者様に対し、主に体表・消化器・呼吸器・泌尿器・生殖器を中心とする幅広い外科疾患や外傷に小児外科専門医が対応しています。地域の小児医療において必要不可欠な役割を果たすため、院内だけでなく、播磨姫路地区の小児外科の先生方や神戸大学医学部附属病院や兵庫県立こども病院などとも密な連携を築いています。

日本の出生率はますます低下し、少子高齢化が進む中で、一人ひとりのこどもを大切に育むことがますます重要となっています。私達は地域医療の礎として、こども自身が安心して治療を受けられる環境を提供し、ご家族や関係者の皆様にも安心して任せていただけることを目標にしています。

主要対象疾患

小児外科疾患一般

  • 体表・頚部
    体表腫瘤、腹壁ヘルニア、正中頚嚢胞、側頚瘻、梨状窩瘻などの先天性瘻孔、甲状腺疾患、リンパ管腫 など
  • 胸部
    食道狭窄症、食道静脈瘤、横隔膜ヘルニア、横隔膜挙上症、気管切開、喉頭気管分離術、嚢胞性肺疾患、気管軟化症、漏斗胸など
  • 腹部
    胃食道逆流症、胃瘻造設、腸回転異常症、メッケル憩室、ヒルシュスプルング病、鎖肛(直腸肛門奇形)、炎症性腸疾患、肛門疾患(痔核、肛門周囲膿瘍、痔瘻)、排便障害(便秘・下痢・血便・下血)、胆道閉鎖症、胆道拡張症、門脈圧亢進症、胆石症、膵疾患、鼠径ヘルニア(脱腸)、臍ヘルニア(でべそ) など
    虫垂炎(盲腸)、腸重積、肥厚性幽門狭窄症、腸閉塞など緊急手術が必要な疾患にも対応します。
  • 泌尿器・生殖器
    移動精巣、停留精巣、精索静脈瘤、急性陰嚢症、包茎、卵巣嚢腫など
  • 小児期から成人期への移行期医療
    成人期に達した方に対しても、積極的に診療を行っています。当院成人診療科と連携し、スムーズなトランジション(小児医療から成人医療への移行)を目指しております。
  • 重症心身障碍児・者の診療
    重症心身障碍児・者に対するさまざまな外科的問題点に対応しています。気管切開、胃瘻造設、胃食道逆流症に対する噴門形成術などの手術に加え、小児科の先生方と協力して長期的なフォローアップを通じて患者の成長発達を支援しています。

トピックス

本年度も常勤医師1人・非常勤医師2人体制にて、24時間365日対応いたします。平日は毎日外来を開設し、夜間にも緊急性の高い疾患にも迅速に対応いたします。

今後も、今後も地域の医療ニーズに柔軟に対応し、こどもたちに必要な専門医療を提供するための体制を強化してまいります。

病気の説明

※PDFリンクを開いていただくと、疾患の特徴や当院でできること等をご覧いただけます。

鼡径ヘルニア(PDFファイル 1,716KB)

虫垂炎(PDFファイル 1,933KB)

臍ヘルニアと臍突出症(PDFファイル 2,718KB)

手術の後のこと(PDFファイル 724KB)

縫合処置の後のこと(PDFファイル 721KB)

スタッフ紹介

  • 中谷 太一

    なかたに たいち

    中谷 太一

    診療科長

    【専門領域】

    小児外科

    【学会専門医・認定医・その他】

    日本小児外科学会専門医 日本外科学会外科専門医 がん治療認定医 日本周産期・新生児医学会認定外科医 難病指定医 医学博士 ITB療法Web講習修了 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了

診療実績(2023年4月~2024年3月)

2023年度手術疾患

耳瘻孔、副耳、皮下腫瘤、気胸、上行結腸捻転、急性虫垂炎、鼡径ヘルニア、陰嚢水腫、停留精巣、包茎など

地域医療機関の先生方へ

小児外科では、一つの病院だけでなく、複数の施設による地域での医療・福祉・教育現場との連携を大切にして、どの地域でも患児・家族が適切で優しい小児外科治療を安心して受けられるようにすることが大切だと思います。播磨姫路圏域の先生方のニーズに合わせて成長していく診療科となれるよう心がけ、努力したいと思います。今後とも、ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

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