IBDセンター

IBDセンター診療科・部門・センター

センターのご紹介

IBDとはInflammatory bowel disease(炎症性腸疾患)の略で、慢性的に腸に炎症を起こす病気を指します。代表的な疾患は潰瘍性大腸炎とクローン病ですが、最近増加してきた好酸球性消化管疾患(好酸球性食道炎や好酸球性胃腸炎)、腸管ベーチェット病なども含まれます。

IBDは比較的若年に発症し、慢性に経過する病気ですので、社会的な背景も含めて、患者さんと相談しながら診療を進めていく必要があります。そのような患者さんをサポートするために、多職種(医師:消化器内科、皮膚科、小児科、消化器外科、膠原病リウマチ科、看護師、内視鏡技師、薬剤師、栄養士)の職員でチームで診療を行っています。

対象疾患

    • 潰瘍性大腸炎
    • クローン病
    • 好酸球性消化管疾患
    • 腸管ベーチェット病
      など

検査

  • 便中カルプロテクチン、LRG
  • 消化管内視鏡検査:胃カメラ、大腸内視鏡検査、小腸内視鏡検査(シングルバルーン、ダブルバルーン)
  • カプセル内視鏡検査
  • 消化管造影検査(小腸透視、注腸造影検査等)

治療

  • 内服治療(5ASA:ペンタサ顆粒、アサコール、リアルダ)、タクロリムス、JAK阻害剤など局所製剤(レクタブル注腸、ペンタサ座薬、ペンタサ注腸)
  • 自己注射(ヒュミラ、アダリムマブBS、シンポニー)
  • 点滴治療(インフリキシマブ;化学療法室、ウステキヌマブ、ベドリズマブ:中央処置室)
  • 血球成分除去吸着療法(GCAP:アダカラム、イムノピュア)(入院、外来とも可能)
  • 小腸ダブルバルーン内視鏡検査による拡張術
    など

取り組み

  • 外来受診時や内視鏡検査時の患者さんのサポート
  • スタッフ向け勉強会 月に1回
  • 患者さん向け情報発信(患者さん同士の交流会)

専門外来

  • IBD外来:月曜日午後(予約のみ)、火曜日午前、水曜日午前
  • 消化器初診外来:月曜-金曜日 午前
  • セカンドオピニオンIBD外来:火曜日午後

好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎


【写真左】消化器内科 第30号(Vol.4 No.5,2022)特集:好酸球性消化管疾患 木下 芳一 (編集)
【写真右】好酸球性消化管疾患診療ガイド(2014年7月発行) 木下 芳一 (編集)

胸焼け、食べ物のつかえ感、慢性的な下痢、腹痛などが一般的な治療ではよくならず、アレルギーが原因で起こる好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎という疾患があります。

日本ではこれらの疾患を診療した経験のある医師は多くはありませんが、「はり姫」はIBDセンター、総合内科、消化器内科が協力して好酸球性食道炎、好酸球性胃腸炎の診療を専門的におこなっており、多くの患者さんが受診されています。

スタッフ紹介

大内 佐智子

IBDセンター長

専門 炎症性腸疾患、消化器全般 肝臓病
資格 日本消化器病学会指導医・専門医
日本内視鏡学会指導医・専門医
日本内科学会総合内科指導医・専門医
日本肝臓病学会専門医

忍頂寺 毅史

IBD副センター長

専門 小児腎臓病・小児栄養消化器病
資格 日本小児科学会専門医・指導医・代議員
日本アレルギー学会専門医
こどものこころ相談医・公認心理師
日本腎臓学会専門医・指導医・評議員

木下 芳一

専門 好酸球性消化管疾患、機能性胃腸症
資格 日本消化器病学会消化器病専門医・指導医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本消化管学会専門医・指導医
日本内科学会認定内科医

国定 充

専門 皮膚腫瘍・遺伝性皮膚疾患・光線過敏症・乾癬・アレルギー性皮膚疾患
資格 日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医
日本がん治療認定医機構がん治療認定医
臨床遺伝専門医
臨床研修指導医
共用試験評価機臨床実習前OSCE評価者 
神戸大学病院皮膚科非常勤講師
医学博士

有吉 隆佑

専門 内視鏡検査、治療(ESDなど)消化器全般 肝臓病
資格 日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医
日本肝臓病学会専門医

百々 菜月

専門 小児一般、アレルギー
資格 日本小児科学会専門医

オブザーバー

山本 譲
専門 膠原病、リウマチ
資格 日本内科学会内科認定医
日本リウマチ学会専門医・指導医
安田 貴志
  • 専門 食道胃腸外科・内視鏡外科
    資格 日本外科学会外科指導医・専門医
    日本消化器外科学会 消化器外科指導医・専門医
    日本内視鏡外科学会技術認定医
    日本食道学会食道外科専門医
  • 薬剤師
  • 栄養士
  • 看護師:外来、内視鏡センター

診療実績

(2022.11.1現在)

病名 患者数
潰瘍性大腸炎 約180名
クローン病 約50名
好酸球性消化管疾患 約40名
腸管ベーチェット病 数名
クロンクハイトカナダ症候群 数名

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