2022.5.1 | 兵庫県立はりま姫路総合医療センターが開院いたしました。
少子化が加速していくなか産婦人科医を志す若手医師も少なくなっています。産婦人科医が常勤する総合病院も少なくなり、地方では分娩可能な医療機関の減少が止まりません。当診療科の責務は、安心して妊娠、分娩をしていただける環境を維持すること、また、周産期部門だけでなく、子宮頸がん、子宮体がん、卵巣がんなどの婦人科悪性疾患や、子宮出血、子宮外妊娠、進行流産、卵巣腫瘍茎捻転、卵巣出血、卵巣腫瘍破裂などの婦人科救急疾患などに迅速かつ丁寧に対応し、この地域の産科、婦人科医療を守ることと認識しています。「はり姫」では常勤医に加え、神戸大学医学部附属病院からの非常勤医師で診療を行います。今後も産婦人科医の確保に努め、専門治療にも力を入れていきたいと思います。
手術支援ロボットの導入
2018年の診療報酬改定で「ロボット支援下子宮全摘術」「ロボット支援下子宮悪性腫瘍手術(子宮体がんに限る)」が、2020年の診療報酬改定で「骨盤臓器脱に対するロボット支援下仙骨腟固定術」が収載され、今後、ロボット支援下手術の保険適応は増えてくると思われます。「はり姫」では手術支援ロボットの導入が決定しています。新病院ではロボット支援下手術症例に取り組んでいく予定です。
武木田 茂樹
診療科長
いつも貴重な症例をご紹介いただきありがとうございます。産婦人科は「はり姫」となってもスタッフは変わらず、製鉄記念広畑病院の診療体制を維持いたします。また「はり姫」になったことで、常勤産婦人科医の増員、診療機能の拡充を考えています。「はり姫」となっても引き続き患者さんのご紹介を賜りますよう何卒よろしくお願い申し上げます。
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