4名の常勤医師体制であらゆる皮膚疾患に対応致します。具体的には内科的領域としては帯状疱疹や蜂窩織炎などの感染症、アトピー性皮膚炎や蕁麻疹などのアレルギー性疾患、尋常性乾癬や膠原病や水疱症、掌蹠膿疱症など自己免疫疾患、外科的領域としては、良性/悪性皮膚腫瘍症例や感染症に伴う外科的処置が必要な症例等です。
手術については全身麻酔を要する症例にも対応して、また患者さんの負担が少ない日帰り手術も積極的に行っています。院内の他科との連携も強化していてほぼ全ての診療科がある当院ではよりきめ細かい診療を実践しています。
また特殊性のある外来として、遺伝性疾患についても幅広く対応します。神経線維腫Ⅰ型や色素性乾皮症やポルフィリン症など、神戸大学医学部皮膚科とも連携して診断や診療について受け入れています。また紫外線が原因になる皮膚疾患も専門にしていますので、光線過敏症、日光蕁麻疹や前述の光線過敏を来すポルフィリン症、紫外線が原因の皮膚がんなども当科ではこれまで数多く症例を経験していますので、気軽にご相談頂ければと思います。
皮膚のトラブルは、見た目や日常生活にも大きく関わるだけでなく、「これって治るの?」「薬って本当に大丈夫?」といった不安を抱える方も多くいらっしゃいます。
当院では皮膚疾患に関する専門知識を持った、日本皮膚科学会が認定する「皮膚疾患ケア看護師」が、患者さん一人ひとりの症状や生活背景に合わせた、より細やかなサポートを行っています。
医師による診察だけではカバーしきれない「日々のスキンケアの仕方」「治療の進め方への不安」「薬に関する疑問」などについても、看護師が丁寧にお話をうかがい、必要に応じてアドバイスを行います。たとえば、「保湿剤の塗り方や回数ってどうしたらいいの?」「ステロイドって副作用があるって聞いたけど大丈夫?」「お薬が高額だけど、何か制度は使えるの?」といった声にも寄り添い、分かりやすくお伝えします。
「皮膚疾患ケア看護師」は現在1名のため、すべての患者さんに関わることは難しいですが、可能な範囲で看護師によるケアやアドバイスを受けていただけます。「ちょっと聞いてみたいことがある」「わからないことがある」そんな時は、どうぞお気軽にご相談ください。
皮膚科疾患の中で特に治療開発が目覚ましいのは、尋常性乾癬とアトピー性皮膚炎です。一昔前までは外用治療ぐらいしかなかったものが、注射製剤や内服薬で大変良好な効果が得られるようになりました。それらの中和抗体製剤あるいは分子標的薬については一方、それらの投薬が可能/継続かどうかのスクリーニング/フォロー検査が必要になり、また高額な医療なためにその導入の際には患者さんの相談に細やかに対応するシステムが必要です。当院ではそれらのサポート部署も有し、また当科は総合病院で地域における唯一日本皮膚科学会認定の生物学的製剤使用承認施設であり、それらの疾患の患者さんに最新の治療を提案させて頂くことができます。
その他、蕁麻疹や、掌蹠膿疱症や一昔前までは「慢性膿皮症」と呼ばれていた腋窩や臀部の難治性の皮膚の慢性炎症性疾患も、適応があれば生物学的製剤を保険診療で受けて頂くことができますので治療に難渋されている症例などありましたらご相談頂ければと思います。
またさらに、それらの皮膚疾患の症状がこちらの治療で安定すれば、クリニックの先生での患者さんのフォローも可能になっていますので、その点につきましても随時ご相談頂ければ対応させて頂きます。
くにさだ まこと
国定 充
診療科長・部長(診療情報担当)
【専門領域】
皮膚腫瘍・遺伝性皮膚疾患・光線過敏症・乾癬・アレルギー性皮膚疾患
【学会専門医・認定医・その他】
日本皮膚科学会認定皮膚科専門医・指導医 日本がん治療認定医機構がん治療認定医 臨床遺伝専門医 臨床研修指導医 共用試験評価機臨床実習前OSCE評価者 医学博士 がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
ひろた かずき
廣田 一貴
専攻医
【専門領域】
皮膚科一般
【学会専門医・認定医・その他】
がん等の診療にかかわる医師等に対する緩和ケア研修会修了
くろだ ひなの
黒田 ひなの
専攻医
【専門領域】
皮膚科一般
【学会専門医・認定医・その他】
がん等の診療に携わる医師等に対する緩和ケア研修会修了
のぐち なおと
野口 直杜
専攻医