当科では常勤医師7名、非常勤医師2名でCTやMRIなどデジタル画像の画像診断ならびにIVR治療を行っています。新病院ではPET-CT装置やdual energy CTなど最新の画像診断機器を導入しており、ますます複雑化、多様化する画像診断に対応できるような体制をとっています。画像配信後直ちに読影レポートを作成し、画像診断専門医によるダブルチェックを行い、依頼医の先生方により正確な報告を行うようにしています。
IVR装置は今後、バイプレーンのIVR-CTに更新する予定になっており、さらに高度なIVRが可能になると期待しています。当院は播磨姫路圏域においてIVR専門医が2名在籍する数少ない施設であり、兵庫県西部におけるIVRの最先端施設になることを目指しています。
低侵襲なIVRではありますが、稀に重大な合併症を来す恐れのある治療でもあります。薬物治療や外科的治療についても十分説明し、患者さんとご家族の方に十分に納得して頂いた上で治療に当たるよう心がけております。
下肢閉塞性動脈硬化症におけるステント治療においては、腸骨動脈や浅大腿動脈閉塞病変を有する患者さんに最適な治療を提供できるよう、術前に閉塞血管のMRI検査を行い、術中の遠位塞栓などの合併症が発生するリスクがあるかどうかを予測し、よりリスクの低い治療が行えるようにしています。また、上腸間膜動脈の動脈硬化性狭窄による腹部アンギナが疑われる症例で、経口栄養剤負荷MRIを行いステント治療によって症状が改善するかどうかを予測する研究を行っています。
下肢閉塞性動脈硬化症による腸骨動脈や浅大腿動脈の閉塞病変を有する患者さんでは治療前に MRIによるプラークイメージングを行い、カテーテル治療に伴う遠位塞栓などの合併症リスクを評価しています。高リスクと判断した場合、ハイブリッド手術室で外科的血栓摘除術と血管形成術を組み合わせた治療や血栓吸引療法を併用した血管形成術を行い、合併症の低減に努めています。
上腸間膜動脈の動脈硬化性狭窄による腹部アンギナが疑われる症例で、経口栄養剤負荷MRIを行いステント治療によって症状が改善するかどうかを予測する試みを行っています。
かわさき りょうた
川﨑 竜太
診療科長 検査・放射線部長
【専門領域】
IVR・画像診断
【学会専門医・認定医・その他】
日本IVR学会専門医 日本医学放射線学会放射線診断専門医
こいで ゆたか
小出 裕
【専門領域】
IVR・画像診断
【学会専門医・認定医・その他】
日本IVR学会専門医 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本救急医学会専門医
なかの ゆみこ
中野 由美子
【専門領域】
画像診断
【学会専門医・認定医・その他】
日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会専門医・PET核医学認定医 マンモグラフィー読影認定医
すえなが ゆうこ
末永 裕子
【専門領域】
画像診断
【学会専門医・認定医・その他】
日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会PET核医学認定医 マンモグラフィー読影認定医
たに りゅういちろう
谷 龍一郎
【専門領域】
IVR・画像診断
【学会専門医・認定医・その他】
日本IVR学会専門医 日本医学放射線学会放射線診断専門医 日本核医学会専門医・PET核医学認定医 日本救急医学会専門医
やまもと かつや
山本 雄也
専攻医
【専門領域】
画像診断・IVR
【学会専門医・認定医・その他】
日本医学放射線学会専門医 マンモグラフィー読影認定医
たかはし たくや
高橋 拓也
専攻医
【専門領域】
画像診断・IVR
たかはし まい
高橋 真依
専攻医
【専門領域】
画像診断・IVR
IVRは他の診療科の先生方と連携して治療を行うことも非常に多いです。特に心臓血管外科、救急科、消化器外科の先生方と蜜に連携し、ひとつの診療科では治療が困難な疾患をIVRの技術を用いて治療できるよう、体制を整えています。
さらにCTやMRIなどのデジタル画像診断においては地域連携の一環として各種画像検査の要請に応じており、検査終了し次第読影することで、患者さんの検査終了から画像ならびに所見の持ち帰りまでの待ち時間が最小限になるよう努力しております。