脳卒中ホットラインを設置し、脳卒中患者さんを24時間体制で受け入れ、脳神経内科医と脳神経外科医が連携して治療を行います。診療スタッフは、神経内科医8人、脳神経外科医9人です。これらの医師が、夜間でも当直とオンコール2人(脳神経内科医と脳神経外科医)が連携して脳卒中の治療に当たります。
集中治療室及び脳卒中専門病床(入院病棟10階が脳卒中センターです)において、医師、看護師、リハビリテーションスタッフ(理学療法士、作業療法士、言語聴覚士、臨床心理士)、薬剤師、管理栄養士、臨床検査・放射線技師、医療ソーシャルワーカーなど多職種がチームとして連携しながら脳卒中の集中的、継続的な診療や、介護するご家族の支援を行います。
CT、MRI&MRA、脳血管造影などの診断検査が24時間可能です。
脳梗塞超急性期に対して血栓溶解療法(t-PA静注療法)や血管内治療(機械的血栓回収術)を行う体制を整えています。
脳卒中で入院した全患者さん(重症例も含め)に対して、入院直後からリハビリテーションを開始します。早期から基本的日常動作能力の獲得や回復期リハビリテーションへのスムーズな移行を目標にしています。
近隣の医師との連携を深め、また地域の一般の人々に対しての市民講座を開き、脳卒中に対する知識の普及・脳卒中予防についての啓発を行います。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血など
日本脳卒中学会は、常時(24時間365日)脳卒中患者を受け入れ、患者さん搬入後に速やかに診療(rt-PA静注療法を含む)を開始できる「一次脳卒中センター(PSC:Primary Stroke Center)」、さらにはrt-PA静注療法に加えて機械的血栓回収療法を常時行える施設として「PSCコア施設」(地域においてコアとなるPSC施設)の認定を行っていますが、当院はPSCおよびPSCコア施設に認定されています。
当院では、急性期脳血管障害の受け入れをスムーズに行うために、窓口担当医師が(脳神経外科もしくは脳神経内科が交代で)脳卒中ホットラインとして専用の携帯電話を持っています。救急隊をはじめ、近隣の医療機関にその直通の連絡先をお知らせしておりますので、地域の先生方と電話一本で直接お話ができるシステムになっております。
兵庫県西部、主に播磨地域の脳卒中に苦しむ患者さんやご家族を一人でも減らせるように、多職種スタッフがチーム医療で治療に当たります。どうぞよろしくお願い致します。
脳卒中センター長 上原 敏志
脳卒中センター長:上原 敏志
脳卒中センター次長:溝部 敬
脳梗塞 | 471例 |
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脳出血 | 146例 |
くも膜下出血 | 45例 |
合計 | 662例 |
t-PA静注療法 | 30例 |
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血栓回収療法 | 86例 |
頸動脈血栓内膜剥離術 | 5例 |
頸動脈ステント留置術 |
44例 |
バイパス術 | 5例 |
脳梗塞に対する外減圧術 | 5例 |
開頭脳内血腫除去 | 14例 |
内視鏡下脳内血腫除去 | 17例 |
破裂脳動脈瘤に対する直達手術 | 12例 |
破裂脳動脈瘤に対するコイル塞栓術 | 20例 |