栄養管理部では、入院患者さん個々の症状・栄養状態に応じた適切な栄養管理を行い、病気の回復・治癒の促進を目指すと共に、厳しい衛生管理(HACCP)を遵守した食事提供に努めています。
栄養食事指導では、医師の指示のもと個別栄養食事指導(入院・外来)、病棟訪問指導や集団栄養食事指導を行い、患者さんの食生活の支援をしています。また、院内の様々な医療チームを通じ、多職種と連携しています。
当院では、常食・高血圧食などの一般食から心臓食、糖尿病食などの治療食まで約90あまりの食種を提供しています。塩分、エネルギー、タンパク質などの調整が必要な食事であっても調理スタッフと管理栄養士が調理法の検討を重ね、美味しく食べていただけるよう努めています。
また、食物アレルギーを持つ患者さんには詳細な聞き取りに基づいた個別献立を作成し、何重にもチェックを行っています。また、摂食・嚥下機能が低下した患者さんへは食事形態の工夫や学会分類に基づいた嚥下食等の配慮も行っています。食欲不振等により摂取量減少の可能性がある患者さんに対しては必要な摂取量の確保が出来るよう随時調整しています。
患者さんの摂食嚥下機能に応じ提供しています。
一口大
きざみ
ソフト食
管理栄養士が除去レベルを確認し、個別に対応しています。
化学療法や病気の状態により食欲が低下している方には、夕食時にたこ焼きやお好み焼き、巻き寿司等特別メニューの提供や主食の変更、付加食の調整を行っています。
正月等の「ハレの日」やクリスマス等の行事食、また、常食の方を対象にした「選択メニュー」、誕生日を迎えられた方への「誕生日サービス」、その他「焼立てパン」や「お祝い膳」等、食事を楽しんでいただけるよう努めています。
入院中でも季節を感じられるよう旬の食材を取り入れたり、お正月やひな祭りなどの「ハレの日」や、クリスマスなどのイベントに合わせた行事食の提供をしています。
常食の方にはメニューを選ぶ楽しみとして曜日限定で選択メニューをご用意しています。
入院中に誕生日を迎えられた方に対して、夕食時にささやかなお祝いの気持ちを込めて、ケーキとメッセージカードを提供しています。
朝食でパンを選択されている方に、2次発酵されたパン生地を当日焼き上げ提供しており、焼き立てならではの香りと美味しさを楽しんでいただいています。焼き立てパンはクロワッサン、バジルパン、ミルクパンの3種類あり、それぞれ違った味わいで好評を得ています。
出産された方には、お祝いの気持ちを込めた特別メニュー(祝い膳)を提供しています。味付けや彩り、盛り付けに配慮し、見た目でも楽しんでいただける内容となっています。
調理給食業務においては、新調理方式『クックチルシステム』を導入しており、厳しい温度管理や2次汚染の防止等の徹底した衛生管理を行っています。
入院中及び外来通院中の患者さんに医師の指示のもと、患者さん個々の食習慣や食生活などを考慮し、わかりやすい栄養指導を心がけ実施しています。
※集団教室は、新型コロナ感染防止のため糖尿病教育入院以外は休止中です。
※栄養指導は、当院に受診または入院されている方が対象となります。個別指導、集団教室を希望される方は主治医または栄養管理部までご相談下さい。
栄養の専門性を活かし様々なチームに参画し活動しています。
患者さんの嗜好を把握し、食事内容の改善とサービス向上につなげることを目的とし、アンケートを実施しています。