3次元画像を用いた革新的な画像AI技術により骨盤X線の骨折診断性能を向上~判断が難しい骨折の検出を可能にする~

お知らせ

3次元画像を用いた革新的な画像AI技術により骨盤X線の骨折診断性能を向上~判断が難しい骨折の検出を可能にする~

兵庫県立大学と兵庫県立はりま姫路総合医療センターとの共同研究成果発表

兵庫県立大学先端医療工学研究所と兵庫県立はりま姫路総合医療センター(はり姫)との共同研究グループは、X線画像を使用して骨盤骨折をより正確に検出するための新しい画像処理AI技術を開発しました。この技術は、従来の方法では検出が困難であった骨折の診断精度を向上させます。3次元CT画像を活用して、高精度なアノテーション(骨折有無を示す正解なデータ)を含む大量の学習データを生成することで、非常に高品質な学習を実現しました。

特に、高齢者や基礎疾患を持つ患者にとって、骨盤骨折は死亡率を高める重大な健康問題です。本技術の導入により、診断の精度が向上し、治療成績の改善が期待されます。

研究詳細

別添資料のとおり(PDFファイル 222KB)

論文情報

(1)タイトル
Enhancing fracture diagnosis in pelvic X-rays by deep convolutional neural network with synthesized images from 3D-CT

(2)著者名
Rashedur Rahman, Naomi Yagi, Keigo Hayashi, Akihiro Maruo, Hirotsugu Muratsu & Syoji Kobashi

(3)雑誌・号・doi
Scientific Reports volume 14, article number: 8004
DOI: 10.1038/s41598-024-58810-4

お問い合わせ先

兵庫県立大学先端医療工学研究所
医産学連携・研究支援コーディネーター 岡本 利樹
E-mail: info@ame.u-hyogo.ac.jp
TEL: 079-280-1248(代表)

兵庫県立はりま姫路総合医療センター
副院長・整形外科診療科長 村津 裕嗣
TEL:079-289-5080(代表)

関連リンク

2024年6月4日【朝日新聞デジタル】X線では「見えない骨折」AIが発見へ 病院直結の工学研究所が論文

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