病院診療×医療工学研究、はじまります。 ~医師×研究者のキックオフミーティング~

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病院診療×医療工学研究、はじまります。 ~医師×研究者のキックオフミーティング~

「はり姫」病院棟の南側にある教育研修棟には、兵庫県立大学の先端医療工学研究所があります。

医療工学とは、その名のとおり、医学と工学を融合した学問。先端医療工学研究所では、医療現場の細やかなニーズを汲んだ医療機器の製品化や、医療機関のシーズ(技術力・独自データなど)の臨床応用をゴールとした研究開発をおこなっています。兵庫県立大学は、前身の姫路工業大学当時から30年以上にわたって、医療工学の研究を続けています。

先端医療工学研究所と「はり姫」が同じ敷地内にあるのには、理由があります。それは、両者による活発なコラボレーション。渡り廊下ひとつで行き来できる近さで病院診療と医療工学研究がおこなわれるのは、国内では非常に珍しい事例で、「はり姫」と先端医療工学研究所はこれから、病院診療×医療工学研究のトップランナーを目指していく所存です。先日、「連携協力の推進」に関する協定も締結しました。

とはいえ、現場は「はじめまして」状態。医師は「医療工学で何ができるのだろう?」ですし、研究者は「『はり姫』の医療現場にあるニーズやシーズは?」です。まずは、プロフェッショナル同士がお互いを知るところから始めなくてはなりません。

先日、キックオフミーティングと称して、初の異文化交流の機会を設けました。5日間の開催で、参加した医師は40名ほど。写真はとある日の模様ですが、先端医療工学研究所の説明を受け、所内を一周見学した医師たちからは、「既存の器具の◯◯なところが不便で困っている。△△の機械で改善を図ることは可能か?」「◯◯のデータをAI解析して傾向を割り出せたら、△△の治療に活かせるように思う」といった質問・意見が次々と寄せられました。

まだスタートをきったばかりですが、患者さんの健康や暮らしを支える「明日」をつくるべく、失敗を恐れずに挑戦心を持ち、産業界をも巻き込みながらの実用化に取り組んでいきます。



1先端医療工学研究所で「できること」の説明に聞き入る医師たち。 2)研究デスクの上には、データ採取用の腕の模型が。 3)いわゆるビッグデータをもとに、関節一つひとつの動きをAI解析。 4)実験室の一角には緊急用シャワースペースも。薬品に誤って触れた場合に備えたもの。 5)器具の試作や製作に活用される予定の3Dプリンター(写真左端)。机に並んでいる白い筒状のものは、3Dプリンティングされたサンプル品。 6)ミーティング終了後も意見交換が弾んでいました。

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