2024年5月17日公表分
このたび、県立はりま姫路総合医療センターで発生した事故について、公表します。
1.患者
30歳代、男性
2.事故発生
令和6年1月
3.概要
- 令和6年1月、両寛骨臼(かんこつきゅう)(骨盤)骨折に対して手術を施行。
- 骨盤骨折の術後で、安静臥床中の患者に対して、下肢の外旋(がいせん)※1を避ける処置が十分に行われず、腓骨頭(ひこっとう)部(膝外側)が圧迫され続けたことにより、左足に腓骨神経(ひこつしんけい)※2麻痺が発生。
※1 外旋:股関節を中心に、つま先が外側へ向くように大腿部を回す動きのこと。
※2 腓骨神経:腓骨頭部(膝外側)の後ろから足の前面を通り、足背から指にかけて分布している神経。
4.事故の要因
- 医師は患者の術後ケアについて具体的な指示を出さず、看護師も十分な確認をしなかった。
- 従来、骨折手術後の患者は整形外科病棟に入室するが、当該患者は人工呼吸器の管理が必要であったために、集中治療室(GICU)に入室。GICUに整形外科患者が入室することは稀であり、担当看護師は術後ケア知識が不足していた。
- 看護師間で、下肢の外旋を避ける処置、腓骨神経麻痺の疑いについて情報共有が不十分であり、腓骨神経麻痺予防のケアを継続して行っていなかった。
5.再発防止策
- 医師は術後ケアを具体的に指示し、看護師は医師に確認することを徹底する。
- 医師、看護師等を対象にして、腓骨神経麻痺予防の院内研修会を実施する。
- 患者の看護記録に腓骨神経麻痺徴候に関する観察項目(腓骨頭の圧迫、背屈の有無)を新たに追加し、看護師間で情報共有する。
「はり姫」は、より安心・安全・良質な医療を目指して、常に医療の質改善に取り組んでいます。