救命救急センター

救命救急センター診療科・部門・センター

播磨姫路医療圏の「最後の砦」として

当院救命救急センターは、播磨姫路医療圏における重症救急医療の「最後の砦」として、24時間365日、地域の救急搬送を受け入れています。重症外傷、重症循環器疾患、脳卒中疾患など、あらゆる重篤症例に対して迅速かつ高度な救命医療を提供しています。屋上ヘリポートを備え、ドクターヘリ・ドクターカーによる病院前診療にも対応しています。

高度救命医療を支えるハイブリッドER

センターの中核となるハイブリッドERでは、外傷手術、IVR(画像下治療)、冠動脈インターベンション、人工心肺を用いた蘇生など、先進的な治療を行っています。

各診療科が緊密に連携し、医師・看護師・診療放射線技師・ドクターズアシスタントなどがチームとして対応し、初療から決定的治療までをシームレスに実施する体制を整えています。

ハイブリッドERでの処置の様子

多様な救急搬送に対応するトリアージと体制

当センターでは、2024年度に7,598件(うち重篤患者16%)の救急搬送を受け入れました。前年度より1,001件増加しておりますが、これは医療圏の救急搬送件数も右肩上がり(2024年度42,254件)で、当院は人口が集中する姫路市内中心部に位置することもあり、重症のみならずERとして中等症・軽症への対応も求められています。

救急・循環器・脳卒中の3本のホットラインを軸に、救急隊と医療スタッフがリアルタイムで情報共有しており、応需率は約90%を維持し、地域の救急搬送体制を支えています。救急体制を強化した結果、2024年度は救命救急センター充実段階評価でSランクを取得しています。

集中治療とチーム医療

入院患者さんの多くはEICU・CCUおよび救急病棟で治療を受けます。

EICU・CCU(20床)は年間1,100件の重症患者が入院しており、集中治療専門医や急性期治療を得意とする看護師が24時間手を休めることなく治療に専念しています。循環器疾患は循環器内科、それ以外の疾患は救急科が中心となって対応している他、多職種によるカンファレンスを毎日行い、安全で質の高い集中治療と、早期社会復帰を見据えたリハビリテーションに取り組んでいます。

また、COVID-19診療で培った重症呼吸不全治療のノウハウ(腹臥位療法・肺保護戦略・VV-ECMOなど)を活かし、今後は「重症呼吸不全センター」としての役割拡充を目指しています。

救急病棟と地域連携

救急病棟は多診療科の症例を24時間体制で受け入れ、短期間で一般病棟や地域医療機関へ転棟・転出する重要な「ハブ機能」を担っています。

また、初期診断や急性期治療を終えた患者を地域医療機関へ早期に搬送する「パートナーシップ搬送」を推進し、地域全体で救急医療を支える仕組みづくりを進めています。

ドクターヘリ・ドクターカーによる病院前診療

当院は兵庫県ドクターヘリ準基地病院として週2回の運航(木・金曜)を担い、また毎週日曜(12時〜20時)でドクターカーの運用も行っています。これらの活動により、現場での早期治療開始が可能となり、地域の救急医療体制の強化と迅速な救命活動に貢献しています。

ドクターヘリ

ドクターカー

ドクターカーは週1回運行(日曜日 12時〜20時)しています。

災害医療への取り組み

災害拠点病院として、災害発生時には迅速に医療チームを派遣します。令和6年能登半島地震ではDMAT14名、災害派遣ナース3名、理学療法士1名を派遣しました。

平時から災害医療教育セミナーやシミュレーション訓練を定期的に実施し、地域医療機関との連携を強化。来るべき災害に備え、体制整備と人材育成に力を注いでいます。

災害医療教育セミナー

月1回の定期的な勉強会を院内で開催しています。

人材教育

初期研修医への指導、ドクターヘリの実技指導、ハイブリッドERのシミュレーションなど、人材の教育を行っています。

▲初期研修医への指導

(写真左)ドクターヘリの実技指導
(写真右)ハイブリッドERのシミュレーション(ECPR体外循環式心肺蘇生法)

姫路市消防局との連携 (救急ワークステーション)

姫路市消防局の救急救命士が「はり姫」に常駐し、救急対応のほか、人材育成や救急隊と医療スタッフの連携を通して、質の高い救急医療を提供します。

▲救急ワークステーションでの講義・実技指導


▲プレホスピタル活動の共同トレーニング


(写真左)ドクターヘリ・ドクターカーの事後検証会
(写真右)メディカルラリーへの参加

地域への発信

はり姫健康講座 救急ワークショップ

年1回、アクリエひめじと協力し、小中学生向けの心肺蘇生・AEDのワークショップを開催しています。

兵庫子どもメディカルラリー

兵庫県では2025年1月に当院で初開催されました。兵庫県内の小学生に、応急手当や病院体験をしてもらいました。

院内保育所園児向け緊急車両見学会

院内保育所の園児向けに年1回、救急車やドクターカー等を実際に見学できる会を実施しています。

スタッフ紹介

センター長 高橋 晃
副センター長 林 伸洋
清水 裕章
水田 宜良

救命救急センター初療統計(2024年4月〜2025年3月)

症例区分 施設の全症例数
救急車
(ドクターヘリ・カー含む)
7,598件
(前年から+1,001件)
重篤患者総数 1,292例

重篤患者の内訳

重症外傷 209例
重症急性冠症候群・重症大動脈疾患 240例
重症大血管疾患 87例
重症急性心不全 119例
 重症脳血管障害 130例
重症呼吸不全 119例
敗血症 72例
病院外心肺停止 205例

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