
患者さんが病院を利用する際に役立つ、サービスや設備、治療実績に関するコラムです。
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薬局ではいろいろな薬が売られています。この中で、以前は医師の処方箋が無いと購入できなかったのに、今は処方箋なしで購入できるOTC薬というものがあります。ガスター10、オメプラールSという胃酸を減らす薬も最近まで医師だけが処方できる薬でした。これらの薬の安全性と有効性が確認され、一般の方が薬剤師さんを相談しながら購入しても問題ないと判断されたのでOTC薬となったのです。
これらの薬剤は短期間の使用では有効ですが、永く使うことは望ましくありません。1箱使用して、症状が完全に良くならなければ医療機関を受診してください。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
健康診断や人間ドックを受けるとE判定(再度精査を受けてください)を受けることがあると思います。このEの判定は健診やドックの担当医師が行い、高次医療機関への受診を勧めているわけですので、「はり姫」は健診の2次検査、精密検査を希望される患者さんを、健診の結果票以外に紹介状が無くても、選定療養費という追加の負担金をいただくことなく診察や検査をさせていただいております。
コレステロールが高い、肝機能検査で異常が出た、腫瘍マーカーが高いと言われた、胸のレントゲン検査で異常な影があると言われた、心電図で異常があると言われた、便潜血検査が陽性になった、尿に血が混じっていると言われた、などいろいろな健診での異常に対応します。一部、対応できない異常もありますので「はり姫」のホームページをご覧いただき、健診異常の2次検査専用の電話番号に電話を頂くと専門の看護師が対応させていただき、適切な診療科に受診の予約を入れさせていただきます。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
時々、健診で同じ項目で2年続けてひっかかったので受診しましたという患者さんが来られます。健診でひっかかれば症状が無くても、1年待たずに精密検査を受けてくださいね。胸部レントゲン、血尿、便潜血、胃透視異常、腫瘍マーカー高値などの癌関係の項目に異常がある時は、急いで受診をしていただく方が良いと思います。
がんは1~2か月程度で大きさが倍になるものが多く、時間をおくと大きくなります。小さな早期がんも時間がたてば大きな進行がんになり転移もするわけですが、早期がんで発見できる期間は1~2年間しかないと言われています。せっかく早期がんの状態で見つかりそうでも、1年待っていると進行がんになり治療に長い時間や高額の費用が必要になることがあります。
健診や人間ドックで精密検査が必要と判定されたら、迷わず「はり姫」のホームページを見ていただき、健診の2次検診専用の電話番号に電話をして診察の予約を取ってください。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
「はり姫」では、最近は待ち時間は長くありません。開院当時は職員がまだ慣れていなかったり、予想を超えるたくさんの患者さんに診察に来ていただいたり、導入した最新型の事務システムに不具合が出たり、といろいろな理由でお待ちいただくことが起こっておりました。すみませんでした。
現在は、予約をされている初診の患者さんの診察待ち時間(病院の玄関を入ってから、医師の前に座るまで)は80%の患者さんで15分以内になっています。診察が終わった後の会計の待ち時間も80%以上の患者さんは15分以内です。会計の時間はもうすぐ後払いクレジットカード会計システムを導入しますので0分にすることができると思います。
検査待ちなどで時間がかかる時はカフェなどご利用ください。受診時にお渡しする「患者さん呼び出し端末」にはGPS機能があり、それぞれの患者さんが病院内のどこにおられるかは電子カルテを見ればわかります。カフェや食堂におられても大丈夫ですよ。お茶や食事が終わられる頃を見計らってお呼びしていますよ。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
日本では食道がんと胃がんは昔から多いがんでしたが、最近は十二指腸がんや大腸がんが増えています。これらのがんは、早期のうちに見つけることができれば口や肛門から内視鏡を入れて完全に切り取ることができます。これを内視鏡治療と言いますが「はり姫」でもたくさんの患者さんの内視鏡治療を行っています。
十二指腸や大腸は壁の厚さが2ミリ程度しかなく、この2ミリの壁の一部にできたがんを電気メスではがして切り取るのはなかなか難しく、内視鏡治療が開発された当時はよく穿孔や出血の合併症が起こっていました。最近は、技術が高い内視鏡医が行うと合併症が起こる可能性は少なくなりました。
「はり姫」には食道、胃、腸のがんの内視鏡治療を専門とする上手な内視鏡医がおり、毎日のようにがんの内視鏡切除が行われています。がんも早期に発見されれば、確実な治療を短期間で行うことができるようになっています。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
「はり姫」では1日40件ぐらいの手術治療が行われています。1年間では8,000件ぐらいになります。
手術室はCT装置が設置された部屋や血管造影装置が設置された部屋を合わせて16室になりますので、1日に1室で2件余りの手術を行っていることになります。開院当時から心臓の手術や整形外科の手術は兵庫県内でトップクラスの数を行っていました。最近、がんの患者さんの手術が増えてきており、特に胆道、膵臓、食道、耳鼻科領域、皮膚科領域のがんの手術がどんどんと増えてきています。全体では県立がんセンターの3分の2ぐらいにはなってきました。がんは日本人の2人に1人は罹患し、4人に1人はがんで命を落とします。つまり、がんになっても半数の人では治すことができるのです。
新しいがんの薬物治療や放射線治療も行われていますが、がんの診療の基本で最も確実なのは、早期発見して早期のうちに手術で取り除く治療です。皆さん、早期発見のための健診、がん検診は受けましょうね。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一
現在利用できる医療技術や薬物治療では、すべての患者さんの病気を治すことはできません。また、副作用や合併症が起こる可能性が高い治療もたくさんありますので医療の安全性は100%ではありません。効果が100%現れ、副作用がない薬は残念ながら無いのです。
ただ、より効果が高い治療、より副作用が少ない治療を求めて、新しい薬剤や治療機器の開発は常に行われています。新しい薬剤や治療機器は実際に使用してみて有効性と安全性が確認されたのちに一般医療での使用が可能になります。一般使用を可能にすることを目指して臨床研究や治験が国の決めたルールの下で、一定の基準を満たす病院でだけ行われています。
「はり姫」でもたくさんの臨床研究や治験が行われています。海外ではすでに一般使用されているのに、日本ではまだ使用できない薬剤を対象に日本人に使用したときに有効性がきちっとあるか?副作用が出てこないか?などを調べるために行われる治験もたくさんあります。一般的な治療で良くならなくても、新しい薬剤や医療機器が国の決めた基準の下で使用可能なこともあります。ご興味があれば相談ください。
兵庫県立はりま姫路総合医療センター
院長 木下芳一