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当院では、子宮筋腫に対して子宮を温存したい方・手術以外の選択肢を希望される方に向けて、お腹を切らない子宮動脈塞栓術(UAE)を提供しています。本邦では2014年に保険適用となった比較的新しい治療法で、欧米では標準治療として広く行われています。
月経痛・月経過多・貧血・下腹部膨満・便秘・頻尿などの症状は、子宮筋腫が原因の場合があります。子宮筋腫は成熟期の女性に多い良性腫瘍です。症状がなければ治療の必要はありませんが、日常生活に支障がある場合は治療の対象となります。
治療には薬物療法や手術がありますが、より体への負担が少ない治療としてUAEが選択肢に加わるようになりました。
カテーテルを用いて子宮筋腫を栄養している血管(子宮動脈)を塞栓し、筋腫へ流れる血流を止めることで、筋腫への栄養供給を遮断して縮小させる治療です。UAEには以下の様なメリットがあります。

社会復帰は退院後約1週間が目安です。
体積で60〜80%縮小(半年から1年かけてゆっくり縮小していきます)

左:治療前の画像で、黄色で囲んだ部分が子宮筋腫です。
右:治療3年後の画像で、筋腫は著明に縮小しています。
※いずれも世界的な多数の臨床研究に基づくデータです。
UAE後に妊娠・出産した症例は世界的に多数報告されています。
一方で、流産率が増える可能性を指摘した報告もあり、挙児希望のある方は、産婦人科医と放射線科医が合同で慎重に適応を判断します。
UAEは保険適用の治療です。
医療費の3割が自己負担となり、高額療養費制度も利用できます。
本当に傷は残りませんか?
皮膚切開は行わず、カテーテルは約2mmと細いため、傷跡はほとんど残りません。
治療に伴う痛みはどれくらいですか?
治療によって子宮に虚血が起こり、下腹部に強い生理痛のような痛みを感じます。
カテーテル治療中は強い痛み止めの薬と鎮静剤を使用し、半分眠った状態にして、苦痛を感じないようにしながら治療を行います。
治療当日夜〜翌日が痛みのピークですが、鎮痛剤を用いてなるべく痛みを感じないようにコントロールします。
大きな筋腫でも治療できますか?
多くの場合で可能です。画像検査で詳細を評価します。
貧血があっても大丈夫?
大丈夫です。過多月経による貧血がある方はむしろ良い適応となります。
いつ仕事に戻れますか?
多くの方が退院後約1週間で社会復帰されています。
産婦人科または放射線診断・IVR科外来までお気軽にご相談ください。症状や生活背景、ご希望に応じて最適な治療をご提案いたします。